第48話‐2
夜遅くなり、北条さんの家に戻るとニーニャと北条さんが心配そうに出迎えた。
「二人共何も大丈夫?何か去れなかった?」
と北条さんが心配そうにに話し掛けてきた。
警官に見付からないように、スマホで連絡しないで来たからだ。
「俺は大丈夫。ただ紗理奈が・・・・」
「怖かったよ。でも勇太が今の私を助けてくれた。やっぱり1年後の未来で、勇太が助けて呉れるのは本当なのね!」
「そう・・・なら未来で私を裸で押し倒すのも、本当なのね。」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
と北条さん!
なんか怖いぞ!
「腕輪のおっちゃんは大丈夫だにか?」
とニーニャ
「誰が腕輪のおっちゃんだ!だから私はガイバーンだ!」
と何時もの様に訂正を求めるガイバーン。
「あら~?あたしの事は心配して呉れないの?」
とガラナが言い出すと
「え~!ガラナさんなら相手を簡単に撃退するじゃないですか~!」
と紗理奈が言うと
「ひっどいわねぇ~こんなか弱い女の子に向かって~!」
とガラナ!!
「そ!其れであの石は受け取ったの?」
と北条さんが冷や汗をかきながら誤魔化す様に話すと。
「あら?スルー?」
とガラナ
「え!?あ!」
妙な空気の中、其れを聞いた紗理奈が、慌ててあの小さな段ボール箱を開けると!
「何これ~!」
其所に入っていたのは、ただの石だった!
「遣られたわね。」
と悔しそうに北条さんが言った。
「此れで振り出しに逆戻りかぁ・・・・」
と俺はつい呟いて仕舞った。
「そうすると後は今年の6月に空渡君が現れるポイントに、待ち受けて異世界への入り口に突入するしかないわね。」
と北条さんが冷静に分析した。
「でも其れじゃ、勇太が自分と鉢合せしちゃうよ?」
と紗理奈が話すと俺は
「確かあの時は辺りは真っ暗で、周りは見えなかった。だから気付かれない様に、アルスナーダへの入り口に突入できると思う。」
「其まではこの時代の吉祥寺に居られるわね。」
と北条さんが妙な笑みで言った。
なんかまた嫌な予感しかしないんだけど!
翌朝、一階のリビングで朝食の食パン食べていたら
やっぱり此処は食パンの角の端を噛んで
「遅刻!遅刻~!」
と家を飛び出し走って、途中で男子に打つからなければ、成らないのだろうか?
「何を考えているのだ?勇太よ!ニンマリして?また良からぬ事を考えているのか?」
とブレスレットのガイバーンが話し掛けてきた。
「またバカな事考えてるんじゃないの?」
とガラナまで!
鋭い!
とバカなやり取りをしていると、北条さんが来て
「さあ、空渡君?バイト先に行くわよ。」
と話し掛けてきた。
「え!バイト先?」
「忘れたの?空渡君?ガラナさんの服を買う為に、短期で稼げるバイトをするって。」
と北条さんが説明した。
「あ!」
「頼んだわよ?勇太、其れであの事は忘れて挙げるわぁ~。」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ヒィ~!
未だ怒ってるぅ~!
「其れじゃ中山さんも来るのよ。後、ガイバーンさんもまた、女の子のアンドロイドに成ってね。」
「うむ!中々楽しそうではないか!亜里査よ!ガハハハハ!」
「え~!何で私まで~!」
「一蓮托生よ!」
と強引な理屈で、連れられて行こうとする北条さん
そしてニーニャは留守番として残し、俺達は北条さんに連れられて、吉祥寺駅の南口まで来た。
ん!?なんか見覚えのある所に来たぞ!
「さあ!此処よ!」
と北条さんに連れられて来た、店の前まで来ると!
「メイドカフェ&バー!って!またか~い!」
と俺は思わず口に出して仕舞った!
「この店は1年後の世界でバイトした、メイド喫茶兼バーではないか勇太よ!」
と一緒にいた女の子ガイバーンが言った。なんか声はカワイイけど、口調がオッサンなんだけど!
開店前か?まあ未だ10時前だ。
ガイバーンが教えてくれた。
ふ、と店の入り口の脇に貼り紙が貼ってあるのに気付いた。
「なんか貼り紙に書いてあるぞ!褐色女子始めました?バイト確定かい!」
「空渡君?1年後に私を裸で押し倒すのよね?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
「はい‼遣らせて頂きます!」
「さあ!入るわよ!」
と北条さんに仕方なく付いて入った。
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