第47話‐2

紗理奈と北条さんとで、あの石を求めてイベント会場だった場所へとヘリに乗り、向かっていた。


「このヘリで勝手に飛んでて大丈夫なのかなぁ~?」


と紗理奈が不安気な感じだ。


「まあ駄目でしょうね。」


と北条さんが何時もの様に冷静に話した。


まあ以前あの辺りで一度、戦闘機を飛ばしたけどねぇ。


「所で今日って2017年1月1日、元日ね!」


と紗理奈が言うと皆で


「あけおめ~!」


「後で初詣しよ!」


と紗理奈が嬉しそうに言った!


「でも初詣は此から行くビッグ斉藤に成りそうね。」


とまた冷静に北条さんが話すと


「え~!」


と嫌そうな紗理奈!


そんなこんなで、もうあのイベント会場だったビッグ斉藤へと着いた。


「おい!ヘリが降りてくるぞ!」


下の広場の人達が騒ぎ始めるのが解った!


大丈夫かよ!


「降りるぞ!」


とガイバーンが合図すると、ヘリをイベント会場の前の広場に降下させ。


「あ~、皆さん退いて下さい。」


と呑気にアナウンスするガイバーン!


キャラが変わってるぞ!


これ、夜来た方が良かったなぁ。人が割りと居るし目立つ。


俺達はさっそく辺りを探し始めた。


「やっぱり無いねぇ~。」


と皆で言い合うと、そのまままたヘリに乗り、北条さんの家へと戻った。


その日の北条さんの自室


「オークションに出品していないか検索して見るわ。」


と北条さんがスマホを取り出し、探し始めた。


すると3件出品しているのを、見付けたみたいだ。画像を見るとあの石だった。


「2件は落札してるみたいね。でも1軒は未だわ。ただ評価が低いわね。」


そして北条さんは落札すると、メールて連絡を取った。


暫くすると、返事が帰ってきた。


その内容は直に渡したいから会いたいとの事だった。


「ちょっと止めた方が良いわね。」


相手が男で評価も低く、北条さんの名前でメールを送ってるから、此れは危険だ。


「私、行くよ!」


と紗理奈が!


「駄目だ!危険だから止めるんだ!」


と、俺は紗理奈を止めようとした。


「だってあの石が無いと、空渡君が帰れないよ!それにもう2度と出品去れないかも知れないし!」


確かにあの石の数は少ない。


「・・・・・解った、俺も一緒に行く。」


そして翌日、指定去れた時間と住所に来てみると


「此所は!?」


吉祥寺の鉄道のガード下だった。


時間も遅いし今日は1月2日だ。


人も少ない。


すると黒いワンボックスが現れた。そして中から一人の柄の悪そうな男が、小さな段ボール箱を持って現れ


「北条亜里査さんですか?」


と紗理奈が聞かれ


「はい!」


と返事をすると男は小さな段ボール箱を紗理奈に渡した。


その瞬間!




(紗理奈はこの後勇太に対して、空渡と呼んだか、其ともシフォンと呼んだか、選んで下さい。空渡なら※1へ、シフォンなら※2へ)




※1


ワンボックスから四人の男が現れ、その内の二人が行きなり紗理奈を羽交い締めにされ、ワンボックスの真ん中の列の中央に押し込まれた!


「助けて空渡君!」


「中山さん!」


「あ~?空渡君?そっちの褐色の女は女装男か!?」


と最初に小さな段ボール箱を持って来た、リーダー的な男が言った。


「そいつは要らねぇ!」


ワンボックスから降りてきた残りの二人が、こっちに邪魔をしてきた!


だけど俺は二人を当身で倒した!


だけど今度は!


「このー!!」


とリーダー的な男がナイフで切り付けて来た!その内に倒した二人がワンボックスに乗り込み、リーダー的な男は助手席に乗り込んで仕舞った!


「助けて空渡君!勇太ー!」


とワンボックスからの紗理奈の叫び声が聞こえて来る!


俺は思わず!


「紗理奈ー!」


と叫んだ!


「く!追うぞガイバーン!」


「了解!」


俺はブレスレットのガイバーンに何時かの戦闘機を出すよう指示した。


「良いシチュエーションじゃないのよ勇太!あたしが相手じゃないのが悔しいけど、男を見せる時だよ!」


とガラナが話し掛けてきた!


「そんなんじゃ無いよガラナ!」


ガイバーンはマテリアルチェンジで戦闘機を五日市街道上に、少し浮くように現れさせた。俺は戦闘機に飛び乗り、連中の後を追った。


黒いワンボックスの車内


「何だ!凄い音がするぞ!」


ゴォォォォォォォォォォォォ!!


「戦闘機だとぉ!」


ドライバーの男が驚く


「勇太が助けに来たんだ!」


歓び笑顔で紗理奈が言うと


「さっきの女装男か!うるせぇ!」


「キャー!」


紗理奈を叩く左側の男


「普通戦闘機で追って来るかよ!」


とリーダー的な男


戦闘機内


「追い付いたぞ!」


俺は戦闘機をワンボックスと向かい合わせにして


「ガイバーン!前輪に撃て!」


「了解!」


ブォォォォォォォン!!


ワンボックスカー内


「野郎!撃ってきやがった!」


ギャャャャャャャャ!!


ガイバーンはバルカン砲でワンボックスカーの前輪を破壊、ワンボックスカーはガードレールに車を擦り付けて止まった!


俺は戦闘機から飛び降り、ワンボックスカーに近寄った。


そして中の様子を見ると、柄の悪い男達は気を失っていた。


俺は紗理奈を見付けると、ワンボックスカーの鍵の掛かったスライドドアを蹴り壊し、手前の男を引きずり出して、グッタリした紗理奈を、抱き抱えながら外へ助け出した。


「う~ん・・・・!?勇太!怖かったよ!」


と、もうろうとした状態から、意識がハッキリとした紗理奈がしがみ付いて来た!


「もう大丈夫。俺が付いてる。」


と紗理奈を優しく抱き締めた。


「今度は今の私を助けに来てくれたね。」


と紗理奈が俺の胸の中で囁いた。


そして俺は


「うん・・・」


と小さく応えた。


少しするとパトカーが遣って来たのに気付いた俺は、戦闘機のガイバーンをブレスレットに戻した。


「不味いな。派手に遣り過ぎた。」


頭に来て、戦闘機まで使って仕舞ったからなぁ。


「ならあたしが忘却魔法を使って挙げるよ。」


とガラナが申し出るとワンボックスカーの男達に魔法を掛けた。


これで安心だ。


後は警官に見付からないように逃げよう。職務質問を去れると厄介だ。


俺と紗理奈は隠れなが、その場を後にした。



※2


ワンボックスから四人の男が現れ、男と紗理奈はワンボックスカーの真ん中の列のシートに押し込まれて仕舞った!


「シフォンさん!」


「中山さん!」


「へへへ!女二人ゲットだぜ!」


運転席の男が言った!


「後でたっぷり気持ちいい事して遣るからよぉ!」


と左側の男が俺の胸を触って来た!


「この!」


と空かさずひじ鉄を食らわすと、後ろの席の男に押さえつけられた!


「空渡君!」


と紗理奈が泣きそうな顔で、俺を押さえつける男の腕を引き剥がそうとした!


「空渡君?何だ?コイツ?女装男かぁ?」


と左側の男が俺の学生服のスカートの中に、手を突っ込もうとしたその時!


「よし!エ〇ーウ〇フだ!」


と突然ブレスレットのガイバーンが言うと


「は~?何言ってんだコイツ?そんな物来るわけねぇだろ!」


と押さえつけている男が言うと、車内の連中がゲラゲラ笑い始めた!


チャン!チャララララ~チャララララ~チャララララ~チャン!チャ!チャン!チャン!チャ~ラ~ラ~ラ~ラ~ラ~!


「何だぁ?この音楽はぁ?」


バラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラ


「ヒィィィィィィィィィ!黒いヘリが来たー!」


「其処の黒のワンボックスー!止まらんと撃つぞー!」


ガイバーンがヘリから警告を出してるぞ!


「止まるわけねぇだろ!」


とドライバーの男!


その時!


パ!シュュュュュュ!


ドォォォォォォォォォォン!


アイツ!俺達が乗ってるのにミサイル撃ってきたー!


だけど前輪近くで着弾して、爆風でワンボックスカーがガードレールにぶつかって止まった!


その時俺と紗理奈は、ワンボックスカーから脱出した。


そして少しすると、パトカーが遣って来た!


「アイツ等に色々話されると面倒だ。」


「ならあたしが忘却魔法を使って挙げるよ。」


とガラナが申し出るとワンボックスカーの男達に魔法を掛けた。


これで安心だ。


後は警官に見付からないように逃げよう。


職務質問を去れると厄介だ。


俺と紗理奈は隠れながら、その場を後にした。

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