第7・?話5

アキバの駅の近くに獣魔が暴れているのを知り、アキバの駅へ羽を出し飛んで行こうとした。だけど物質変換機のトラブルで、バニーガール姿のままバイト先のビルの屋上から、飛び立とうとしていた。


「あら?ベイフィールさんは?」


「勇!?ベイフィールさんなら屋上に行ったよ。あ!?」


北条はベイフィールが何時の間にか居なく成っているのに気付き、1番仲の良い中山紗理奈に何処に行ったのか聞いた。


「直ぐに戻って来るから!」


北条は屋上の扉を開けると、バニーガール姿の人影を見付け


「あ!ベイフィ!?」


違う!


あれは井の頭公園のダークエルフだわ。ベイフィールさんは何処へ?誰かと話してるみたいだけど・・・・この女の人の声・・・何処かで・・・。


あ!


飛んで行ったわ!


ベイフィールさんは一体何処へ?・・・・



北条は諦め、バイト先のフロアに戻って行った。


その頃、秋葉原の駅の前では


「あ!井の頭公園のダークエルフが飛んで来たぞ!」


「何でバニーガールのコスプレしてるんだ?なんかのサービスデー?」


「バニーガール姿なのに、何で剣に乗ってないの?」


とアキバの駅の近くで、避難して行く人の声が聞こえて来た。


「どんなサービスデーだよ!」


とボヤいているとガラナが


「勇太!あたしに代りな!」


と言って来た。

俺またガラナに任せた。


「井の頭公園のダークエルフが急に背が伸びてグラマーに成ったぞ!」


と声が聞こえて来た。


「ちょっと!この服小さいんじゃな~い?」


ガラナに代わったら急にバニースーツがパンパンに成ったぞ!

特に胸がはみ出してる!


まあ、ガラナに代わると身長や体格も変わるからねぇ。


「ちょっとデカブツ!あたしの服に変えなよ!」


「だから物質変換機の調子が悪いのだ!」


「だったら、サイズ位合わせなよ!」


「うむ!仕方有るまい!」


「頼むからバニースーツを破かないでくれよ!店長に大目玉食らうからね!」


とガイバーンに俺は頼んだ。

まあガイバーンなら破けても、元通りに戻せるけどね。


「うむ!・・・・」


「どうしたんだい?デカブツ?」


何も起こらない事に変に思うガラナが、ガイバーンに聞いたみたいだ。


「いや!此は此で・・・・」


まさかガイバーンの奴、パンパンのバニースーツを着たガラナを、マジマジと見てるのか?目が無いから視線が解らない。


「このド変態!」


とガラナが飛行形態で飛行中のガイバーンの横っぱら?に蹴りを入れたぞ!


「げふ!」


墜落しそうになるガイバーン。


おいおい・・・・


「冗談だ!ガラナよ!ガハハハハハ!」


「どうだか!」


怒るガラナ。


怒ると俺より強いんじゃないか~、ガラナは~。


「夫婦漫才は其れ位にして、早く獣魔を倒しに行こう!」


「誰と誰が夫婦だ!」


と二人にハモって突っ込まれた!


「兎に角バニースーツのサイズを直しな!」


とガラナ。


「解った!解った!今サイズを直す!」


すると光と共にバニースーツが粒子分解して、再びバニースーツを構築した。


「ふん!最初からこうしなよ!」


とガラナさんがご立腹だ。


「なんか気が収まらないねぇ!風の精霊よ、火の精霊よ、」


辺りが薄暗く成って来たぞ!


雷門が落ち始めた!


まさかその魔法は!


アルスナーダでの2度目のジャンドゥ戦で、大群のジャンドゥのストライクランダーを壊滅させた、ダークエルフ達が使ってた強力な魔法だ!


ヤバい!


「あ!ちょっと待って!」


「ファイヤートルネード!」


グゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


ズドーーーーーーーーン!


炎の竜巻と雷門のコンボの強力な魔法で、獣魔は一瞬で消し飛んだ!


だけど・・・・


「こら!ガラナ!獣魔は倒したけど、アキバの駅と周辺が黒焦げじゃないか!」


フィールド魔法かよ!


「あ~久しぶりに良い仕事したわ~。だけどこの魔法、疲れるのよね~。」


とガラナ。聞いて無いよ!


「勇太よ!此は逃げた方が良いぞ!」


「ほらアンタ達!さっさと逃げるよ!」


「ホイホイさ!」


「ヨイヨイさ!」


あれ?


俺達はそそくさと逃げた・・・


カッコ悪い・・・


そして、ガラナがバイト先のビルの屋上に降り立ち、バイト先のフロアへ降りて入ろうとした時!


「あ!ガラナ!代わって!」


「え!?」


時は遅く、ガラナはバイト先のフロアに入って仕舞った!


「勇!?ガラナさん!?」


紗理奈が思わずガラナの名を呼び、口を手で塞いだ!


「あら?何方?ベイフィールさんに似てるけれど?」


と不思議そうにガラナを見詰める北条さん。


「え!?あ、あたしは妹のガラナの姉のガライヤよぉ~。」


と慌ててその場を作ろうガラナ。


今の俺は留学生の褐色女子の、ガラナ・ベイフィールだからね。


とその時店長が出て来て、ガラナにボソボソと、内の店長だと教えると。


「何時も弟!?いえ妹がお世話に成っていますわぁ~。」


と店長に挨拶をするガラナ。


「え?何故バニーガールのコスプレをして居るかって?其れは!?い、妹の代りですわぁ~。」


と店長に合わせるガラナ。


え!?


「いえ、妹が突然都合が悪く成り、急きょ私が代わりに伺いましたの。」


とガラナ。何時もと口調違うぞ!


其にしても店長をチラッと見ると、鼻の下を伸ばしてデレデレだ!


「え!?良いんですか?有り難う御座います!」


どうやら店長の許可が降りた様だ。


ガラナは取り合えず、成り行きで俺の代わりに1日だけ、バニーガールカフェで仕事をする事に成った。



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