第7・?話4

翌日


「う~暑~い。」


「辛抱なさい。」


俺は暑さの余りボヤくと北条さんに怒られた。


「でもやっぱり暑いよ~。」


と紗理奈もボヤいてた。


「だよね~。」


俺達はアキバの駅の近くで、ビラを配っていた。7月に入ったばかりでも、日が長く成り夕方の外は未だ明るいし暑い。ただバニーガールの格好をしてるから多少はましかな?


北条さんは近くでメイドさん達が、ビラを配っているから、暑くても御満悦だ。


俺的には、二人のバニーガール姿の方が良いけどね!今度のバニースーツは、ちゃんとサイズを合わしてあるからキツくはない。


それでも北条さんの胸が大きいのは目立つ。


其にしても通行人のエロい視線を、胸やお尻の辺りに感じる!


う~


「ちょっとベイフィールさん!またジロジロ見ないでくれるかしら?」


またうっかり北条さんのバニーガール姿を、凝視して仕舞った。


「ゴメン!だって君のその姿が、堪らなく綺麗だから見入って仕舞ったのさ!」


とまた気取って言って仕舞うと紗理奈が


「どの口が言うかな!」


とほっぺたを引っ張られた!


「イタタタタ!ゴメン!」


「まったくも~!」


と紗理奈が怒って仕舞った。


「今度何処かに連れてくから、勘弁してよ~。」


と言った。でもこっちの時代、約100年前の過去に来て数日しか経って無いから、よく知らないんだけどね。まあ後でガイバーンにでも聞いてみよう。


「え!?本当~?行く~!」


と紗理奈が機嫌が良くなった。


ふう~


「ベイフィールさん?然り気無く中山さんをデートに誘うのね。」


と北条さんに言われて仕舞った。


「え!?デートって!」


と急に紗理奈が顔を赤くした。

俺もだけど・・・


「本当に貴女達は仲が良いのね。まるで恋人同士みたい。」


と北条さんにまた言われて仕舞った。

俺と紗理奈は顔を見合せ、また顔を赤くした。


「そ、そんな事無いよ・・・」


と俺は否定した。


「不純同性交遊は目立つ所ではダメよ。」


と北条さんに言われた。


「だからして無いから!」


絶対北条さん、からかってるだろ!


そんな時、バイト仲間の長谷川さんが現れた。長谷川さんは北条さんのコスプレ仲間でもある女の子だ。


「店長がもう戻って良いって!」


と長谷川さんが教えに来た様だ。


ふう~助かった!


「所で中山さんとベイフィールさん!店に帰ったら写真を撮らせて呉れない?」


と続けて長谷川さんが言って来た。


「何の写真?」


と俺は長谷川さんに聞くと


「店の宣伝用の写真よ。」


と言った。


「何で私とベイフィールさんなの?」


と紗理奈が長谷川さんに聞くと


「昨日の貴女達の抱き合う姿を見てたら、此は良いネタに成る!じゃ無かった良い写真に成る!と思って!」


と長谷川さんが答えた。


店内であの場面を見てたのか!

急に恥ずかしく成った・・・

紗理奈の方をチラッと見ると、紗理奈も顔を赤くしていた。

でも今、なんか可笑しな事をポロッと言ったぞ!


「あら?長谷川さん?見所が良いわね。」


と北条さんもサラっと可笑しな事を言った!


なんかこのやり取りを見てると、アルスナーダでのホージョーさんとメイド長のレーナさんを思い出すなぁ~。


!?・・・・


ちょっとエトランジュの事を思い出して仕舞い・・・・


「どうしたの勇!?ベイフィールさん?急にボーとして?」


と紗理奈が心配したのか


「ん!?いえ何でも無いよ・・・・さあ!店に戻るわよ!」


俺は気を取り直し、皆と店に戻った。


そして控え室に入り


「其じゃ~二人共~!白い布が掛けてある壁の前に立ってぇ~!」


と早速、長谷川さんの撮影会が始まった!


「え!バニーガール姿のまま

遣るの~?」


と長谷川さんに言うと


「当たり前じゃな~い!内はバニーガールカフェなんだから!」


と言われた。


仕方無く俺と紗理奈はバニーガール姿で、白い布の掛けてある壁の前に立つと


パシャ!パシャ!


「今度は昨日みたいに抱き合って~!」


と長谷川さんが強要して来た!


「えー!」


と紗理奈と二人でハモると


「良いじゃな~い?少し位~、此で店の売上が上がったら、私達の時給もうなぎ登りよぉ~?」


と長谷川さんが言うと!


「二人共遣るのよ!」


と北条さんが目に血柱を上げて言った。


時給の為と、俺と紗理奈は恥ずかしながら抱き合った。


するとまた紗理奈の胸と俺の胸が当たって、柔らかい感触同士の弾力が堪らない!


「もっと!この情熱を込めて!」


と長谷川さん。なんか乗って来てるぞ!


仕方無く力強く抱き絞め、紗理奈を抱き寄せると


「ん!」


と紗理奈から変な声が!

其に紗理奈の顔が近い!

更にに紗理奈の吐息が掛かり!


此は堪らない!


パシャ!パシャ!


「じゃあ今度は虚ろな目で見詰め合って!」


と長谷川さんが!


「此じゃもうキスしそうよ!」


と堪らなく成って長谷川さんに言うと


「お相手はそうでも無さそうよ。」


と長谷川さんに言われ紗理奈を見ると!


「う!?」


パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!


「はい!OKー!」


「・・・・終わったぁ・・・。」


その場で二人共へたり込んだ。

ふ、と紗理奈を見ると、なんかうっとりした表情を浮かべていた。


「え!?」


さ、さあ、またバイトの続きだ・・・・


暫くして、お客さんのオムライスに、美味しく成る呪文を掛けてお絵かきをしていると。


「勇太よ!また獣魔が現れて暴れている様だぞ。」


とブレスレットのガイバーンが、コソコソ話し掛けて来た。


「今度は何処だ?」


「秋葉原の駅の前だ。」


とガイバーンとコソコソ話していると


「此所は私が遣るから勇太は早く行って。」


と紗理奈がコソコソ話して来た。


「ありがとう。」


俺はまた店長は一言云い、店を飛び出しビルの屋上へ出た!


そして!


「現れろ!ガイバーン!」


「了解!」


上空に光と共に無数の粒子が集り、飛行形態のガイバーンが構築、物質化して行った!


「マテリアルチェンジ!ダークエルフ!」


「了解!偽装解除!コスチューム変換!」


とガイバーンの合図で耳のホログラムが解かれ、人間の耳からエルフの長い耳へ、目のホログラムが解かれ白目にエメラルドグリーンの瞳から、黒目に金の瞳に変わった。


そして!


「おい!ガイバーン!コスチュームがバニースーツのままだぞ!」


「うむ!どうやら物質変換機の調子が悪い様だぞ!勇太!」


「えー!」


「大丈夫だ!強度だけは上げて措いたぞ!」


「う!バニーガール姿で戦うのかよ・・・・」


「仕方無い、空飛ぶ剣を用意した措いたぞ!此に乗って戦うんだ!勇太よ!矢張りバニーガールで戦う時は必要品だからな!」


とガイバーンが矢鱈と生き生きしてるなぁ~!


「そんな装備は要らないよ!其じゃ行くぞガイバーン!」


「剣に乗らないのか?勇太よ!」


「乗るか!」


なんか業とバニーガール姿で戦わせようとしてないか?矢鱈と嬉しそうに話してる所が怪しい・・・。


「ちょっとデカブツ!アンタ業とじゃないわよねぇ?アンタはエッロイからねぇ。」


とガラナがガイバーンにクレームを着けると


「デカブツではないぞ!ガイバーンだ!失敬な!業とではないぞ!」


とやっぱり嬉しそうに話すガイバーン・・・。


ん~・・・・兎に角、現場へ羽を出して向かった。

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