第26話‐2

北条さんの家に泊まった翌朝

朝食を済まし、登校仕様としてして居た。


「其じゃそろそろ学校に行かないと!」


と俺は二人を促した。


「あ!ちょっと待ちなさい!変装しないと!」


すると北条さんが慌てて止めた。


「取り合えずカツラを。」


と北条さんがカツラを被せた。

でも!?


「緑髪のツインテールって此って校則違反じゃ?」


と俺は北条さんに言った。


「うむ!此はあのボーカロイドのカツラか!流石は亜里査だ!」


とブレスレットのガイバーンが感心していた。其所は感心する所じゃ無いぞ!


「も~!何ふざけてるのよ~。」


と紗理奈。全くだ!


「仕様が無いわねぇ。じゃあ此は?」


とまた北条さんが他のカツラを被せた。ボブの茶髪?


「茶髪は校則違反じゃ無いの?」


「うむ!此はあの戦車アニメの主人公のカツラか!ガ〇パンは良いぞ~。」


とガイバーンが訳の解らない事を口走っていた。


「ちょっと!ちょっと~。ふざけてると学校に遅れちゃうよぉ~。」


と紗理奈がまた北条さんに文句を言った。そりゃそうだ!


「仕方無いわねぇ。じゃあこれ。」


じゃあって!

北条さんがまたカツラを被せた。


「黒髪で横に広がったミディアムのカツラか。」


「何のコスプレで使ったか忘れたけれど、此なら良いでしょ?」


と北条さん。紗理奈も納得していた。最初から此にしてくれ!

更に北条さんは、俺にだて眼鏡を掛けた。


「此れで良し!」


と北条さん。なんか無駄に気合いが入っている様な!?


「後は頼んだわよニーニャ。」


と北条さん


「任せるだに!」


と意気揚々と応えるニーニャ。


俺達は吉祥寺の駅まで歩き、吉祥寺駅が終点の鉄道会社の電車に乗り、二つ先の駅で降りた。電車の中から既にL女子学院の生徒が沢山いた。俺達は駅から更に歩き、学校の門の前まで来た。

また校門の所に前回呼び止めた、この学校の教員らしき人物が立って居た。


「また呼び止められないかドキドキするよ。」


と俺はブレスレットのガイバーンに言った。


「今度は無理やり制服に着替えさせられないハズだぞ!勇太!」


もうこの学校の制服を着てるからね。


「あら?何の話し?」


と北条さんが聞いて来た。

俺は北条さんに事情を説明すると


「其の場に居なかったのが悔しいわね!」


と北条さんが酷く悔しがった。

何がそんなに悔しいんだ?


「ちょっと見て見たかったな・・・・」


と紗理奈が顔を赤らめて呟いていた。


「随分楽しそうだったみたいだねぇ!」


とガラナが喜んでいる。

何がそんなに楽しいんだよ!

あ!あの時ガラナは寝てたなぁ

1年後に同じ状況に成るハズだから、北条さんと紗理奈に余分な事をしない様に釘を差して置いた。


そして俺達は無事に校門を通り過ぎ、3人で職員室に向かった。


トントン


「失礼します!」


北条さんが担任の教師を呼んだ。

そして現れたのが、あの石神先生だった。


「おはようございます!」


「おはよう!おー!北条か!ん!?中山も一緒か!」


「はい!」


応える紗理奈。


「留学生のローリエ・シフォンさんを連れて来ました。」


と北条さん


「おー!今朝校長から聞いているぞ!」


「ローリエ・シフォンです!よろしくお願いします!」


俺は軽く挨拶をした。


「うむ!よろしくな!シフォン!それじゃ教室に行こうか!」


俺達は石神先生に付いて行き、

教室に入った。そして教室内を見渡すと、30人以上の生徒が居た。


「あー、中途編入で留学生のローリエ・シフォンさんだ!」


と石神先生が皆に俺を紹介した。


「ローリエ・シフォンです!よろしくお願いします!」


「それじゃ北条と中山の間の席に座ってくれ!」


俺はまた1年後の様に、北条さんと紗理奈の間の席に座った。


「中休みと放課後、空渡君が昨日助けた内の生徒を探しましょう。」


と北条さんが提案した。

俺達は中休みと放課後、昨日のゴブリンに襲われていた、内の学校の女子生徒を探す事にした。


口止しないと騒ぎになる。

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