第23話‐2
1年前の過去の紗理奈と北条さんに会って仕舞った俺達は、泊まる当てが無く北条さんの申し出で、北条さんの家に泊まる事にした。
「1年後と変わらないなぁ。」
あの北条さんの大きな家だ。
「それじゃ皆入って。」
北条さんは俺達を招き入れた
「中も変わらないだに!」
まあニーニャは良く知ってるか
メイドしてたからね。
俺達は2階の一室に通された。
「私は今、超常現象の塊の様な人達と一緒なのね。ワクワクするわ。」
まあオカルト研究部の部長に成るような子だから嬉しさ一際だろうねぇ。
「あら?紗理奈ちゃん?何でアンタまで来たんだい?」
とガラナ
あれ?紗理奈?何で?
「だって、1年後に私を助けて呉れる人なんでしょ?ちょっと気に成って。其に北条さんが空渡君に悪さしないか監視しないと!」
「そんな悪さなんてしないわよ中山さん、それじゃ空渡君、此を着て呉れる?」
北条さんが先出したのは復してもメイド服だった!
またこのパターンかい!
「あら、カワイイ服じゃない!」
とガラナ、俺は勘弁して欲しい・・・
「えー!やだよ!何で?」
「だって褐色の子のメイド姿が見てみたいし貴方、此から私を裸で・・・その・・・押し倒すんでしょ?だから罰として其に私の趣味よ。知ってるんでしょ?コスプレが趣味なの。」
何でその事を知ってるだ?
は!
「ガイバーン!おー、まー、えー、かー!」
「ガハハハハ!」
校舎の2階の廊下から3階の部室に行く途中、女の子ガイバーンが北条さんと話してたけど、あの時か!
「過去でもブレ無い北条さんにそんな事聞かせたらこう成るの解るでしょ!」
「その方が面白いでは無いか!
ガハハハハ!」
「この~!ぐぬぬぬぬぬ!
と言うか、俺未だ北条さんを裸で押し倒してないでしょ!」
「でも此から押し倒すんでしょ?と、言うよりやっぱり押し倒すのね。」
人聞きの悪い事を連呼するなぁ
ん~、でも痛い所を突いて来る
「で、着るわよね。」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
なんか怖いぞ!
「は、はい、着ます・・・・」
すっかり北条さんのペースに乗せられて仕舞った!
また着させられて仕舞うとは・・・・
御満悦の北条さんと女の子ガイバーン、お前等自分で着ろ!
「所で此からどうするの?」
と紗理奈が心配していた。
「学校にゴブリンが現れたから、また現れるかも知れない、1年後の様に学校に偽装入学をして監視したいけど。」
「其は無理ね、1年後に貴方が
入学して来るから不振に思われるし、其では矛盾が生じるわ。」
と北条さんが冷静に分析した。
「其じゃ偽名を使って変装して入学するしかないわね。」
と女の子ガイバーンが提案した
「其じゃやっぱりこのメイド服を着なきゃね。」
メイド服を着て登校する女子高生が何処に居るんだ!
「とりあえず偽名はローリエ・シフォンで良いんじゃない?」
と紗理奈が近くに有った雑誌から偽名を作った。
「んまそうな名前だに!」
とニーニャ、お前は賞味期限を確認してから食すんだぞ。
俺はガイバーンに偽装入学を頼んだ。また女子校かぁ~
本当は早くアルスナーダに戻らなきゃ成らない。でもまた紗理奈達と一緒に居られる事を、今は素直に喜ぼう。1年前の彼女達だけどね。
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