第16・5話‐2

夏休み明けのある土曜日の朝の学校で


「ベイフィールさん!それじゃニーニャと一緒にメイド服に着替えて、冴木さんの家に1日派遣よ。」


と北条さんに言われた。


「え!?何で?」


「忘れたの?貴女とニーニャは冴木さん入部の為の景品なのよ。」


「えー!」


永久に忘れて居たい


「ニーニャはもうメイド服で部室に居るから、ベイフィールさんも部室で着替えて来てね。」


と北条さん


「また~私そんなのやだよ~」


「以前私に裸で押し倒して・・・・」


「解りました!直ぐ行きます!」


ぐぬぬぬぬ!

部室に行くと冴木さんとメイド姿のニーニャが待って居た。

待って居なくて良いのに!


「あ!来た来た!」


と嬉しそうな冴木さん!


「それじゃ奥の仕切り板の所で、着替えてね。」


「何で北条さんが居るの?」


「だって面白そうですもの。

だから此から一緒に行くわね!其に間違いが起きない様に。」


来なくていーです。其に何の間違いだよ!


「なんかくれるだにか?」


とニーニャがはしゃいでる

ニーニャが羨ましい

俺は仕方なくメイド服に着替えた。


「それじゃ行きましょ!」


と冴木さんが先頭を切って歩き始めた。流石にメイド服姿で歩くと目立つ!特に猫耳メイドのニーニャが・・・・

北条さんを、ふっ、と見ると御満悦な表情を浮かべていた!早く着いてくれ!

吉祥寺駅から隣の駅の西荻窪で俺達は降りた。しばらく歩くとマンションの前に来て


「此処の三階が家だから」


とマンションのエレベーターに乗り、三階の冴木さんの部屋に俺達は上がった。


「お邪魔しま~す!」「だに

!」


と3人でハモッた


「あれ?家の人は?」


と俺は冴木さんに聞いた。


「今親は出張で居ないの。其で私は今此処で一人暮らしをしてるの。だからメイドさんが欲しかったのよねぇ!」


何かコキ使われる気がしてきた

ぞ!俺達は玄関から廊下の奥の部屋に通された。其処は広いリビングだったが、俺達はその惨状に驚愕した!


「何処のゴミ屋敷だよ!」


と俺は言ってしまった!


「ひど~い!」


と冴木さん


「こうすると楽しいだにか?」


とニーニャ


「そんな訳有るか!」


と冴木さんが突っ込んだ!


「其にしても此じゃ何かの番組に出られるわね。」


と北条さん、全くだ。


「兎に角このゴミを片付けよう!」


と俺皆に言った。


「え~。」


と冴木さんと北条さんがゴネた


「はいはい!張本人と居て仕舞った人!手伝う!明日の朝まで居て挙げるから。」


と二人を手駒にした。

片付けていくと、ニーニャが何かを見つけ食べようとした!


「あー!そんな物食べちゃダメー!」


と俺はニーニャを止めた!


「旨そうだに!」


「それ、先月のパンよ!」


と北条さんが賞味期限を見て言った。おいおい

今度は冴木さんが何かを見つけた様だ。


「あ!これ!探してたお気に入りのパンツ!」


え!?なんか黄ばんでるぞ!

それに・・・・・臭そう・・・


「え!?冴木さん!そんなの

捨てちゃいなさいよ!」


と北条さん


「えー!だってぇ!」


とゴネる冴木さん

こんなのわざわざ捨てなくてもその辺に置けば、何処かの高度な変態が、自動的に回収するだろう。

俺は無言で燃えるゴミの袋に入れた。ん!?何だこの本は?

ゴミを片付けて居ると、ヨレヨレの本を見付けた。


「あ!これ3年前の『ム〇』だ!」


と冴木さん。どんだけ前から貯めてるんだよ!


「えー!見せて見せて!」


と北条さん。アンタ達何遣ってるんだよ!俺はまた無言で燃えるゴミの袋に入れた。

気が付けば夜に成っていた。


「あ~疲れた!」


皆グッタリしていた。


「あ~もう寝よう!」


と俺はその場で寝てしまった。

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