第16話

学校が休校になった翌日、教室で冴木さんが


「も~酷いよ~。置いてっちゃってぇ~。」


「ごめ~ん急ぎの用があって。」


と紗理奈が謝ってくれた。


「其れでダークエルフと研究材料の件と、ネコミミメイドとベイフィールさんは~。」


と冴木さんが言った。今頃其を言うか。


「あら、冴木さんごめんなさいね。私達オカ研はダークエルフの研究材料を探しているのよ。それとネコミミメイドとベイフィールさんの件は、法律で人身売買は出来ないのよ。」


と北条さんが説明した。何だこのオカ研の説明は上手く誤魔化してる。景品の件は此は酷い、詐欺に成らないのかぁ?と言うよりこれを信じる冴木さんってヤバイ人?


「え~、酷~い。」


と冴木さんがゴネた。そりゃそうだ。


「じゃあネコミミメイドとベイフィールさんの件は、1日レンタルと言う事で。」


と北条さんが交渉した。


「やっぱり私は一時的にもドナドナ去れるのかぁ。っておい!何で私が景品に成ってるのよぉ!」


と俺は流されそうに成りながらも、果敢に北条さんに突っ込んだ。


「お前もか!」


と紗理奈に突っ込まれてしまった。


「今頃其を突っ込んで来るとは、もう了承済みかと思ったわ。」


「誰が了承するか!それとニーニャの方は大丈夫なの?」


と北条に俺は聞いた。


「大丈夫、あの子は居る場所が在れば良いって言ってたから。」


と北条さんが釈明した。本当かよ。


そして放課後、冴木さんと別れ俺達は、例の割りの良いウェイトレスのバイト先に行った。その店は吉祥寺駅南口の近くに在った。


「メイドカフェ&バー?メイド!?割りの良いウェイトレスのバイトって。」


俺はその店の看板を見て驚愕した。


「そうメイドカフェのメイドのバイトね。」


と紗理奈は嬉しそうに言った。


「え!?またメイド?夏休み前に北条さんの家で、メイド服を着せさせられたのにぃ。」


と俺はぼやいた。


「嫌ならあたしが代りに遣ってあげるわよぉ。」


とガラナが言った。マズイ他の店に去れてしまう。


「大丈夫、夜の時間はバーに成るから。」


と紗理奈が説明した。


「それじゃあ、夜の時間は姉のガライヤとしてあたしが働くわぁ。」


俺達四人は面接を受けた。でも年齢制限で受からなかった。俺はホッとした。ただ後からガラナと年齢を上げたアンドロイドのガイバーンが採用された。ガラナに代わると何故か身長が162センチから170センチに上がり、顔つきも大人びるからね。


ドォォォォォォォォォォォン!!


突然井の頭公園の方から爆発音が響いて来た。


「大変よベイフィールさん!」


突然女の子ガイバーンが慌てて言った。


「どうしたんの?劾刃さん?」


「フェイトンの自動歩兵が攻撃しているわ。」


「え!?何でフェイトンの自動歩兵がこの時代に!?あの全長20メートル位の人型兵器、ダークマター発生装置を破壊、制圧した奴か。ガイバーン!ストライクランダーに変形して向かえ打つぞ!」


「了解!」

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