第15話
結局北条さんは紗理奈のアパートに居着いてしまった。
「お金が有りません。」
朝から突然紗理奈が言って来た。
「えー!」
と俺。
「なので勇太にはバイトして貰います。」
と紗理奈さんが仁王立ちして言った。
なんか恐いぞ。
「いつも食っちゃ寝食っちゃ寝してるから
実家からの仕送りが少なく成ってるの!だから割の良いウエイトレスの仕事を見付けたからそこでバイトして貰います。」
「えー!ウエイトレスぅ?」
「あら私なら働かなくても貢いであげるわ。」
と北条さん。
「え!?本当に!?」
とニヤっと言ってしまった。
「コラ!そこ引っ掛からない!」
と紗理奈に怒られた。
「あ~らあたしならヒモにしてあげるわ。」
とガラナが色っぽく囁いた。
「ちょっとちょっと二人共馬鹿な事言わない、勇太を甘やかさないで!」
「難ならあたしが夜のお仕事してあげるわぁ。」
とまたガラナが色っぽく囁いた。
「いえ結構です!」
と紗理奈が顔を赤くして言った。
「もう~ガイバーンさん、何とか言ってよ~。」
と続けて紗理奈が言った。
「男冥利に尽きると言うものだな。いや今は女冥利か、ガハハハハ!」
とブレスレットのガイバーンが言った。
ヤバイ紗理奈がブチキレそうだ。
「わ、解りました。ウエイトレスのバイト遣らせて頂きます!お前も遣れよ、ガイバーン!」
「何で私まで?」
「紗理奈をキレさせそうにしたろ?」
とコソコソガイバーンに話した。
「そこ!コソコソしない!」
紗理奈さんがハンギレだ。
「はい!すいません!」
「なら私も一緒ウエイトレスのバイトをするわ。調査の一環として。」
と北条さんが言った。
「勇太が嫌なら勇太に代わってあたしがウエイトレスのバイトしてあげるわぁ。」
とガラナが色っぽく囁いた。
ガラナに任せると違うお店に成りそうだ。
まあそれは其で良いかも!?
「い、いや~、俺遣るよ。」
「そおぉ~?ちょっと遣ってみたかったのよねぇ。」
残念そうなガラナ。
「じゃあ学校が終わった後でバイト先に行こうね。」
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