第13話 ‐ 2

放課後オカルト研究部の部室に、俺と紗理奈と北条さんが居た。


「ちょっと勇太~、あたしと代わってくれな~い?」


唐突にガラナが話して来た。


「何で?」


「ちょっとあたしの学生服姿を、見たいのよねぇ。」


「良いけど、余り校内をフラつかないでくれよ。」


と俺はガラナに代わった。


「ガラナさん!学生服姿を見たいなら

トイレの鏡で見ると良いよ~。」


と紗理奈。


「ありがとー!紗理奈ちゃん。」


とガラナと俺はトイレに行った。


「なんかいいじゃな~い。」


とガラナ。ここで下手な事言うとヤバイ!


「い、良いんじゃない。」


とビビりながらガラナに合わせた。


「それじゃ部室に戻るわよ~。」


と上機嫌で言った。そして部室に戻ると

褐色ツインテールの外国人の内の学生服を着た女の子が紗理奈と北条さんに話して居た。


「どうしたの~?」


とガラナが聞いた。


「あ~、やっぱりガラナさんに代わると、女子高生のコスプレしてる女の人になっちゃてるみたいだね。」


と紗理奈がさらっとヤバイ事を言った。


「失礼しちゃうわねぇ~。」


とガラナが言った。セ~フ!


「ちょっとぉー!ガラナは私よ!」


と褐色ツインテールの女の子が言った。

ガラナって!?


「貴方もガラナって言うの?」


と紗理奈が言った。


「空渡君に代われば良いでしょ。」


と北条さんが言った。


「ゴメン、ガラナが自分の女子校の制服姿を見たいって言うから。」


しまった!褐色ツインテールの女の子が居たんだった!


「空渡は俺だ!」


と目の前の褐色ツインテールの女の子が言った。でも急に背か伸びて顔つきが少し大人びた気がする!


「あれ?ガラナちゃんが急に背か伸びて空渡って!?」


紗理奈も気が付いて驚いて言った。


「まさか!?平行時空の俺が居るのか!?俺は空渡勇太所属は地球軍特務部隊ジサーブ。」


と俺は言った。


「俺も同じだ!」


とツインテールの女の子が言った。


「でもガラナさんが違うわ、いえガラナちゃんね。」


と北条さんが言った。


「ツインテールの勇太って可愛い!ちょっと抱かせて!」


と紗理奈が抱き付いて行った。


「キャー!」


「あ!ちょっとちょっと!」


と空渡と名乗る褐色ツインテールの女の子が、迷惑そうに言った。


「ズルいわ!私も!」


と北条さんまで抱き付いて行った。

何やってるんだこの二人は?


「君はどうやってこっちに来たんだ?」


と俺は目の前の空渡と名乗るツインテールの女の子に聞いた。


「中庭の円陣からこっちに来たんだ。」


と俺は向こうの俺?に言われだ。


「そうするとまた円陣に入れば君達の時空に戻れるかも知れない。」


と向こうの俺?に提案した。


「それじゃ早速やってみますか。」


と向こうの俺は言った。そして俺達向こうの俺と紗理奈、北条さんとで、学校の中庭の円陣の前まで来た。


「それじゃまた遊びに来てね!」


と紗理奈が言った。


「また来れるかどうか未だ解らないでしょ。」


と北条さんが突っ込んだ。


「ちょっと待って!」


とガラナが向こうの俺にキスした。

おい!


「ん!?」


と向こうの俺がびっくりしていた。


「な、な、な、何やってるんですかぁー!」


と紗理奈が動揺してた。


「勇太に直にキスする機会なんて滅多に無いのよねぇ~。」


とガラナ。おいおい!


「何するのよこの女ぁー!」


行きなり背か縮んで顔が幼くなって、

ガラナちゃん?に代わってガラナちゃん?が怒った。


「あら、お子ちゃまには刺激が強かったかしらぁ~。」


とガラナがガラナちゃんをからかった。


「ウキーーーー!!」


とガラナちゃんが発狂した。


「それじゃありがとー!皆!」


と向こう俺がお礼を言った。


「それじゃね!」


と俺達は応えた。

向こう俺が円陣の中に入った。すると周りが光りそして向こうの俺は消えた。


「行っちゃったね。」


と少し寂しそうに紗理奈が言った。


「また会えるんじゃないかな?」


と俺は言った。


「あたしは満足よ~。」


とガラナ。向こうの俺はどうなんだ?


「あー!また思い出しちゃった!何やってるんですかぁ!どさくさに紛れて!」


と紗理奈がまた怒った。


「良いじゃな~いちょっと位、どうせこの勇太じゃ無いんだから~。」


とガラナが弁解した。良いのか?


「それじゃ私は今この勇太にキスするわ。」


と北条さんさらっと言った。


「あら?またあたしとしたいの~。」


とガラナが色っぽく北条さんに囁いた。


「結構です!」


と北条さんが顔を赤くして言った。


「それじゃ帰りますか!」


と皆を促し帰路に発った。

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