第12話

あの時は動けなかったとは言え、北条さんにキスしてしまったのは本当に良かったのか・・・・


学校の教室、夏休みが終わり新学期の初日憂鬱な気分で登校した。紗理奈と吉祥寺で遊んだり、紗理奈のアパートでだらだらする日々も敢え無く終わりを告げた。


しかし紗理奈のアパートのテレビのニュースでやってたな、夏のイベント会場の事が。夏のイベント会場での獣魔の事件で、また井の頭公園の警備が厳重になってしまった。また調査が出来ないかぁ。


「夏のイベント会場では大変な1日だったね。」


「あ、貴方があのダークエルフだったなんて、でも私だけ知らなかったのは少し釈だわ。それとこんな近くに研究材料が有るなんて、早速持って帰らなきゃいけないわね。」


と北条さんが少し顔を赤らめて言った。

持って帰られてたまるか。


「ちょっと何、内の子にちょっかい出してるんだい!ちょっとキスした位で!」


ガラナが子離れ出来ないかーちゃんみたいに成ってる。


「良いじゃないか母さん。」


とブレスレットのガイバーンが言った。

何だガイバーンまで、変な所だけは息が合ってるなぁ。


「ちょっとちょっと、勇、ベイフィールさんは内の居候なんですからね。それに北条さんの所にはニーニャちゃんが居るじゃない。」


「あの子はメイドだから。」


「あんな猫耳メイドがいるかー!」


なんか紗理奈が突っ込んだ。

俺は良いと思うけど・・・


「私は今まで通り中山さんのアパートに居たいかなぁ。」


と俺は言った。

すると後の席から声を掛けて来た子が現れた。


「ダークエルフとか研究材料とか、何の話しをしているの?」


確か超常現象やオカルトが少し興味の有る

冴木さんだ。


「オカルト研究部に入部したら教えるわ。」


「えー!」


意外と悪どいな


「仕方がないわね。じゃあ今御介入ならベイフィールさんとネコミミメイド娘が付いて来るわよ。」


通販かよ。


「分かった、入部するわ。」


即決かよ。て言うか何が分かったんだよ。

その時突然教室の扉開いて担任の石神先生が入って来た。


「また転入生だ、今日から転入の凱刃さんだ。」


「凱刃アンナですよろしくお願いします。」


え!?女の子ガイバーン!また不正な手続きをしたな。それより何でここに来たんだ?


「北条の後の席に座ってくれ。」


「どうしたんだよ?突然この学校に転入して?」


と俺はこそこそ女の子ガイバーンに話した。


「うむ、勇太が心配でな。」


本当か?


「今ダンディーな声がした様な?」


と冴木さんが言った。


「ガイバーン、声が変わって無いぞ。」


とこそこそ言った。


「あ、ごめんなさい。」


可愛い女の子の声に戻った。


「凱刃さんが居ると頼もしいわ。」


と北条さんが言った。


「学校でも遊びましょう。」


と女の子ガイバーンが嬉しそうに言った。


「北条さん達は凱刃さんを知ってるの?」


と冴木さんが不思議そうに言った。


「ちょっとした事で共通の知り合いに成ったの。」


と紗理奈、ちょっとした事じゃないけどね。


「調度良いわ凱刃さんもオカルト研究部に入部してくれないかしら?」


「良いよ。」


これでオカルト研究部は5人か。

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