実際、現在進行形で叫ばれている問題をより急進的に、拡大的に描いた作品と感じました。実際のところ、作中でもあるとおり生物の持つ愛情は多様であり、男女の愛だけに限定することすら不可能であるわけですが、それでも、本作と同様の状況は現在、緩慢な形で進行し続けているわけです。私は、本作の中に、様々な問題提起と、それに対する諦観のようなものも感じました。