皆の朝
伴田
第1話 18歳 男
ぼうっと目が覚める。部屋の中はすでに明るくなっている。それが余計に虚しさを煽った。しばらくあいつには、会っていなかった。会いたくないわけではないのに。あいつに言わせると、俺が疲れているからか。手がなんの躊躇もなく、スウェットのズボンの中へと入っていく。あいつの姿を思い浮かべるでもなく、あいつの声を思い出すでもなく、ただ刺激だけを与えていく。虚しさに襲われながら。だんだんと、何かがせり上がってくる。そして頭に浮かんでくるのは、いつも_____________
気が付くと涙が一筋流れていた。乾くとそれは、しっかりと跡を残していた。
皆の朝 伴田 @Handa_fa
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