「主人公が幸せになりますように」と願ってはくれなかったんですね……理穂も高橋も……
正しさとはなにか。善悪とは何か。そういった物を考えさせられました。ただ、一つ言えることは、彼は間違いなくこれから誰にも負けることはないでしょう。戦いでも、仕事でも、恋愛においてもです。なぜなら、彼はこの経験によって、誰にも負けない強靱なエゴを自覚したでしょうから。エゴの強さ。それこそが、善悪を超越した人の強さ、生物の強さ。そう感じさせる作品でした。
悪意の二文字で表現できるモノではなかったです。読んだ人はそれぞれに、悪意以上の感情を見つけると思います。あたしは、多分、憎しみ……かなぁ?