世迷言〜第六〜

僕は僕自身が

何事も無く

消えていくのが

許せないんだと

思う



何も変わらず

取るに足りず

何者にもなれず

ただの歯車で

消えていくのが

許せないんだ



そのくせ

飴ばかり舐めて

雨に降られて

ずぶ濡れなくせに

強がって

ちゃんとしてますって

見栄張って

そんな事をしてるのに

夢や希望に

距離おいて



でも

捨てる事もできず

守る事もできず

好きでいるくせに

愛せず

すがるモノもなく

そのまま

野晒しで

だんだん

透明になって

ゆっくり

消えていく



そんな道に

片足以上突っ込んで

強制消去もできず

終わってもいないのに

終わりで

始まってもいないのに

忘れていく



そんな毎日で

変わりない

そう

真空で

全ての年代の僕に

指をさされて

嘲笑われ

罵られ

口に出す言葉すらなくなる



固まった喉

こわばった顔

動かない体

何かがたくさん

こぼれていく




堕ちてくのに

理由は無い

周りの環境より

心の環境



どんなに悲惨でも

笑顔で居る

そんな人達を

異国の地でみる



僕は強くも

弱くも

なりたく無い

ただの鏡のように

存在したい

許されない世界でも

抗って居たい



僕は自分でイスを

用意する

この世界での居場所

観覧席

そこで

ただの存在になりたい


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