第2話 ココロの真ん中 認と解

水の底から見上げる空は

キラキラと光って、時より揺れて、また光ってを繰り返している

一粒、二粒と浮き上がる泡に、私はまた水底から空へと瞳を向ける。


一人で見つめる空は、ただ青く、ただ広い


誰かに望むわけじゃない わかってほしいわけじゃない

私の見たもの 聞いたもの 思うこと

形があって 色があって 

まるで宝石箱のような いや屑箱のような


能面のような顔に感情はなく

その中に悲しみがある

語らないだけでそこにあること

わかってくれとはいわない けれどそこにある


この矛盾が 私 なのだ

歪んでいても 私 なのだ


認めてくれ 理解わなくても 認めてくれ

それだけで案外人は生きられる。


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