いじめ

「はぁ…」

今日は学校に来ている。なぜか、久しぶりに来たというのに紗奈が関わってこない。私が来ない間に何があった?…紗奈は私の方すら見ない。クラスメイトは私の方を向いてヒソヒソと話している。私は直ぐに察した。低レベルなイジメだと。まぁ、気のせいならそれでいいんだけどね。とりあえず、紗奈に話しかけてみるか。紗奈の机に近づくと紗奈が悲しい顔をしながら言った言葉に対して…怒りが来た。

「…なに、近づかないでくれる。嘘つき女」

嘘?私がいつ嘘ついたの?

私は満面の笑みと共に殺気を混ぜ合わせた。

「嘘?嘘なんていつついたのか…教えてくれる?」

顔を真青にする紗奈。

「付いてたじゃない!クラスの皆に!作家になったって!」

なんとしてでも反論しようとする。紗奈。

「は?あの位で作家なんて、呼ぶなんて……やめろ!!」

私なんかが正直作家って呼ばれるのは本当はおかしい。というか、名前は伏せて書いている。なんでみんなが知っているんだ?

「そう言えば作家ってめっちゃ金入るらしいよー」

クラスの1人が意味もわからないことを言った。

「へーなら、少し貰っても問題なさそうだなw」

財布はない家に置いてきているからだ。鞄を漁る奴らないのにご苦労さんと思い紗奈を見る。紗奈は泣きそうな顔をしていた。

「なんだよ、財布ねぇじゃん」

やっと気がついたか。あー、たるい今日はもう帰るか。荷物をクラスの奴らから奪い扉へ向かう。

めんどくさいことになったな……

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