デート

やってしまった。5時までの記憶はある。そこからの記憶がない、つまり、寝落ちしたのだ。先生をまさかの1時間待たせてしまった。

それにしても…さっき先生に頭撫でられてしまった。クソ恥ずかしい。でも、嬉しかった。

今、遊園地に行く為に電車に乗っている。電車と言えば先生と初めて会ったのも電車だった。男の俺が痴漢にあっててイヤホンで音楽聞いてて気が付かなくて先生が助けてくれたんだよな。かっこよかったな。

先生の方を見るといつもとは全く違う格好をしていた。すごく可愛い。綺麗だ。

「光永先輩、大丈夫ですか?また、痴漢にあってたら助けてあげますよw」

こいつ……前言撤回。

性格くそ悪いクソ後輩。



「うわぁ……すごい…」

「そうですか?」

小さい時によく来たからあまりすごいとは思わのかった。

「だって!私、遊園地初めてですから!すごくワクワクします!!あ!今日は愛華って呼んでください!!」

初めてなのか、なら、できるだけ行きたいとこは行かせてあげたい。

すごい目がキラキラしてる。小学生みたいだな。

名前で呼べって…本当のデートみたいじゃねぇかよ…。

「光永先輩!あれ乗りましょう!」

指さした乗り物は…

「最初から飛ばしますね…」

俺の苦手なジェットコースターだった。顔が青白くなるのを感じた。

「ダメ……かな?…」

初めてなんだよな…よし!

「いいですよ!!」



「あー!!楽しかった!」

「そ…ですね…」

死ぬ死ぬ死ぬ…」

ちょー怖かった。絶叫系は本当に無理だ…怖い。

「先輩、ありがとうございます!すごい楽しいです!!」

「それはよかった。」

「次はあれで!!」

また、絶叫系…俺、大丈夫かな…

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