新しい話
「こんにちは。」
「あ、こんにちは、光永君、愛華は部屋にいると思うから」
「はい」
学校が終わり、いつもの様に安達家に行くとお母さんが仕事に行くとこだった。
リビングに入ると直人がコタツに入っていた。俺が来たのに気がついたのかこっに来て
嬉しそうにしていた。
「あ!光永さん!こんにちは!姉ちゃんなら朝から部屋から出てきてないですよ!」
部屋から出てきていない!?あの人夕方には近藤さんが原稿取りに来るのに何してんだ!?思いつめてんじゃないよな…
恐る恐る部屋に行くと…先生が椅子から落ちた感じで倒れていた。
「!!!??……先生!!大丈夫ですか!!!??先生!」
息はしてる……って……あれ?寝てる?
規則正しい息をしていた。よかった、ただ寝ているだけだった。机の上に置いてあった原稿は完結していた。今気がついたがこの部屋には大量に没ににした紙が丸めて捨ててあった。ゴミ箱に入り切らなくなったのだろう。
先生をベットに移動をさせ部屋を片付ける。片付け終わり机の上の原稿を読もうとベットの横に座る。
「……え?これ…ケダモノ鎖の続編じゃない…」
ゴミ袋に詰めたぐしゃぐしゃの原稿用紙を見ると半分位はケダモノ鎖の原稿、そしてもう一つは違う小説の原稿だった。ケダモノ鎖の原稿は全て恋愛部分が書けなく止まっていた。昨日の電話はもしかして行き詰まったから助けて欲しかったんじゃ…なのに俺は…。ベットで静かに寝てる先生の頬を撫でる。
「気づいてあげられなくてすいません…」
アシスタント失格だな…。
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