変な人

今日は久しぶりに学校に来ています。作家になってから全然行けなくて困っていた。

教室に入ると紗奈が飛びついてきた。

「愛華!あんた全然学校来てないから心配したじゃん!なにしてんの!」

紗奈とかには作家している事を言っていなかった。

すると、後ろの扉から凄い大きな音を立てて開いた。振り返ると光永先輩がいた。

「先生!学校いくなら教えてくれないと困ります!!」

「学校で先生って呼ばないで下さい、言わなかったのはすいません。」

「いいですよ、気をつけてください。」

あぁ……教室にいた人達の目が変な人を見る目になってる…はぁ……。



学校が終わり家に帰るとリビングに母さんと近藤さんがいた。

「こんにちは、珍しいですねこんな時間に」

「いやー少し話そうかと思ったら今日は学校行ってるって聞いたからさ、うかがったんだよ」

学校と言ったのは光永先輩だろう。

「そうですか」

着替えようと自分の部屋に行くと光永先輩がいた。

「なんでいるんですか」

「いやー一緒に帰ろうと思ったら教室にはもういなかったので先回りを…」

きも…てか、怖…

この人こそ変な人かもしれないと思った。

「着替えるので向こう言って下さい。」

「わかりました。」

先輩が部屋を出ていく。近藤さんが話があると言っていたから早く着替えよう。


着替えてリビングに行くと先輩と近藤さんと母さんが座っていた。

「先生……」

なぜか悲しい顔をしていた。

「近藤さんなんですか?」

「実は…先生のケダモノ鎖が…一万部行きました!!!」

「ふぇえええ!!!???」

「おめでとうございます!」

今、すごいにやけていることが自分でもわかった。

でも、なぜか、先輩だけが悲しい顔をしていたのが気になった。

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