弟子にしてください!!
今日はバイトが休みで気分は沈んでいた。こうゆう時は!太陽!そうだ!我が家の末っ子!
「太陽、おいで?」
朝食を口いっぱいに詰めている太陽を呼ぶと、ゴックンするから待ってのジェスチャーをしてくれた。口をたくさん動かしている姿も愛くるしい太陽君。マジ天使。
「なーに?愛ねぇ?」
コテコテと歩いてくる弟に姉弟皆血を吹きそうになっていた。
「ここおいで?」
膝の上に来るように言うとうん!と可愛いく返事をしてちょこんと座ってくれた。そして、小さな弟のほっぺをすりすりするのが最近好きな私です。太陽のほっぺをすりすりする時が1番天国。
「愛ねぇ、もう行く時間だよ?」
「本当だ!行ってきます!」
「行ってらっしゃい!!」
皆が元気な声で言ってくれると元気が貰える。学校に着くと少し眠くて机でうつ伏せて寝ているとクラスの女子が話しかけてきた。
「んー?」
「三年生が呼んでるよ?」
ん?
三年生?
入口の方を見るとそこには…光永先輩が仁王立ちしていた。
「愛華、少しいいか?」
嫌です。と正直言いてしまいたい。
「いいですよ?」
入口に向かうと先輩は紙袋を手渡してきた。中身はケーキだった。
「ケーキ?どうしたんですか?」
「やる、その代わり一つ教えて欲しい。お前、この小説サイト知ってるか」
目の前に見せてきたのは私が小説を投稿しているサイトだった。
「…」
ここは正直に言うべきなのか…まぁ、隠してるわけじゃないし…
「知ってますよ」
「そうか、なら、小説投稿してるか?愛って作者名で」
「はい」
あっさり答えたけど…
「……」
先輩は黙ってしまっていた。 顔を覗き込むと先輩はにやけていた。
「どうしたんですか?」
「……弟子にしてください!!」
へ?
「はぁあああああああああああああ!??」
何を言ってるんだこの人
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