犬のような俺

いつもの様に嫌いな親父に話しかけられいつもの様に答えいつもの様に朝食を牛乳で流し込む。そしていつもの様に学校へ。だが、最近はいつも親父に言う言葉が変わった。「今日はバイト」と言うようになった。高校三年になってやっと始めたバイトはコンビニ、学校から近くだったっていう理由もあるし時給が家付近より高いっていうのが理由でもある。今日も研修、研修だと少し時給が減るがまぁ、がんばろう。


「おはよーひーなちゃん♪」

「キモイやめろアホ野郎」

机に座って愛先生の小説を読んでいると後ろから愛くるしい呼び方で…いや、とてつもなくキモイ呼び方で話しかけてきたのは同じクラスの高鳥綾田だった。

「酷いなーせっかく光永ちゃんの大好きな愛先生の正体を突き止めてあげようと思ったのになー」

「ワン!」

「まさかの犬化…そこまで知りたいか…」

愛先生の為ならプライド?ナニソレオイシイノ?にできる。

「さすがに引くぞ」

「え、口に出てた?」

まさか!と言う顔をすると高鳥は悲しそうな顔をした。いや、これは引いてる顔だ。あれ?俺ってこんなキャラだっけ?

「知るかよ…」

また、口に出てたっぽいがそこはスルーしておこうか。

「わかったら教えて?」

「おう」

やった、愛先生の正体がわかる時が来た。わずか中学生であそこまでの作品を書いた人だ。どこかの偉い所の他人なんだろうなー…って、あるわけねぇだろ!このご時世でこの考えはヤバイ落ち着け落ち着け…。

とりあえず、小説小説…

その後は、気がついたら先生に携帯取り上げられるまで小説読んでました。

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