舞台は殆ど見に行ってない。

だから自分の存在意義を感じられなくなって死にたいとかは全然思わなかったんだけど、ホラー映画で人が死ぬとき、ちょっと自分もあんな風になりたいとは思ってしまったかもしれない。

この感情は本当に自分でも気持ち悪いとは思っていたんだけど、否定しきれなかった。


でも自分が撃たれる演技に興味を持ったのは、死にたいからじゃない。

小さな劇場で演じられた、あの撃たれるシーンがあまりにもかっこよすぎたんだ。

彼はトリニティーで、帝国軍と戦ってた。

近未来の舞台だったと思う。


僕は舞台は数えるほどしか見てなくて、言うなら6つくらいで、その中でも自分で見に行ったのは2つだと思う。

間近に見つめあえてしまうような距離感が、どう視線を投げていいかわからなかったのだ。

俳優は目線を観客に合わせる事もなかった。でもそれも寂しくて、あまり入ってこなかった。


でもそのシーンだけは飛びぬけてかっこよかったんだ。

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