第62話 エピローグです

 王からの召集、王との面会はRPGの始まりだ。

 

「よくぞ参った、大陸外からの来訪者よ」


 しかし、それは大抵、面倒事の始まりなんだ。


「この大陸のはるか南、そこに魔王の城がある」


 木の棒とはした金で街を追いだされ、命をかけた壮大な冒険に繰り出す羽目になる。


「お主にはその城に行き、魔王を倒してもらいたい」


 自分の意思ならいざ知らず、他人から言われてそんな辛い選択をするだろうか。


「受けてくれるな?」


 俺の答えはこうだ。


「受けるわけないだろう。少しは考えろ、脳足りん」




 この世界には秘密がある。


 俺は、その秘密というものを探らなければならない。

 アテナに乗せられているわけではなく、自分の好奇心の為に。


 魔法の根源、アトランティスの出現の意味、そして、アトランティスに隠された力の在り処。

 戦争を終わらせたものが一体何なのか、この大陸に隠された秘密は何なのか。



 俺は動き始める。


 この世界の秘密を探る為に。

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