第二十五話
モミジを新たな心労から解放するには薔薇仮面のふたりを地球から追い出さなくてはいけない。彼らが地球に留まっている理由はおじさんに命令されているからであって、その命令とは俺を一人前のヒーローにすることだ。
モミジにとってのヒーローでありたい今の俺としても望むところでもある。
それで今なにをやっているかと言えば、地下空間で薔薇仮面のふたりとオモチャを囲んで座っている。
「あっ、赤仮面様また落とした。でもイイ感じだったっスよ!」
「フハハ、何度でも叩き潰してくれるわ」
不安定に揺れる塔に猿の人形をひっかけていき、その数を競うバランスゲームだ。塔を倒してしまうと負け。なんの変哲もない地球のオモチャに過ぎない。
なぜこんな物で遊んでいるのかを説明するなら、もちろん訓練の一環だからだ。
照山家で昼食を済ませたあと地下へ取って返すと、《司令服》姿のおじさんがやたらトゲトゲした椅子に座って待っていた。
「午後からの訓練はこれで遊びなさい」
と言って箱を投げてよこし、なにかと思えばそれがそのオモチャだった。町唯一の小さなオモチャ屋でホコリをかぶっているのを見た憶えがある。
「《訓練》で《遊び》って矛盾しません?」
「もちろん変身してからだ」
「いやだから……ねえってば」
ただ眺めるだけのそぶりで、細かく説明しようというそぶりはない。いつも通りだ。仕方なく投げっぱなしの指示に従って変身してから箱を開封することにした。
中を見てみると変なものにすり替えられているということもなく、普通のオモチャだった。遊んだことはないがルールくらいは知っている。
どういうゲームかをふたりに説明して、それから実際にやって見せようとした。
「コレが引っかけられるようになってるから、皿の縁に――うおっ!」
手に取った猿の人形が唐突に横へブっ飛んでいく。風も吹かない地下で猿の人形が飛ばされた理由は簡単。隣のニヤケ面だ。
「クック、なにをやっているバカめ。さっさと拾ってやり直せ」
波打つ赤いマスクに隠れていても下衆な笑みが透けて見えるかのようだ。なんでもいいので邪魔をするのが楽しいらしい。
「ああなるほど……そういうコトね」
だがそのおかげで、おじさんが俺たちになにをやらせたいのかを理解した。
ベクトルで妨害ありのテーブルゲーム。つまりはルール無用の残虐ファイトだ。
「おりゃあっ!」
短く鋭くベクトルを噴射すると、猿を握っていた花仮面の手首が変な方向に曲がった。人形は地面を転がっていく。
「これは……なかなか繊細な操作を要求されるな」
自分以外の猿を吹き飛ばし、また、自分の猿を守る。強過ぎて塔自体を揺らしてしまってもいけない。
「貴様、よくもやってくれたな……。次はこっちの番だ!」
上から強烈な荷重がかかって押し潰される。
「なにしやがる! 俺まだ猿持ってねーよ!」
「ならば急ぐがいい! そして早く我の番に回すがいい」
そんな風に最初こそ交互に殴り合っているだけだったが、しばらくするとようやく完全にルールを理解したらしい花仮面が防御に手を回すようになってからは手も足も出なくなった。ベクトルを放射しても打ち消されてしまう。
「こなくそっ……うあぁぁぁ!」
「そうだ! 声を出せば力は増す。要は気合いだ!」
塔がカタカタ揺れ、花仮面との間で力がぶつかり合って発光する。
「わぁっ、やめて! このオモチャだって備品なら壊したら始末書っスよ!」
ずっとチョコンと星座で説明書を読んでいたトゲ仮面がしみったれた悲鳴を上げた。気を取られてベクトルが緩み、塔と一緒に後ろへ吹き飛ばされる。
「では我の番だな! クック……全域を制圧したぞ!」
花仮面が楽しんでいるように見えるのは気のせいだろうか。
塔の皿はどの段にも花仮面が担当する色の猿ばかりがぶら下がっている。普通のルールで遊んでいたとしても難しい状態のはずだが、不自然に静止した塔は揺らぎもしていない。どうやらベクトルで安定させているらしい。
「突撃担当で明らかに不器用なコイツが、器用さも俺より上級者か……。でも諦めねえ!」
もみくちゃに転がされて逆さになった視界を戻し、素早く這って元の位置に戻る。
「こうなりゃ手出しされないくらい強いパワーで周りをブッ飛ばし続ければいいんだ! そうやってりゃ勝てるだろ」
「貴様、訓練の意味がわかっているのか。目的はスーツの熟達であってこのゲームに勝つことではない」
「うるせえ! そもそも見えないものをどうにかできるワケないだろ。意味のない遊びに付き合わされるにしたってな、お前に負けるのは嫌なんだよこのニセ赤仮面が!」
怒りをぶつけると花仮面は呆れてため息をついた。
「苦も無い訓練こそ意味がない。姑息な手でこの薔薇仮面をどうにかできると――」
軽く上げたその手の内に、何かが現れるのを見た。
「ハイそこ、くらえぇ!」
全力でそこへ向かってベクトルを打ち込むと、一瞬発光して弾かれた花仮面の腕が後ろへ反った。
「へっへー、ジャマしてやったぜー……あれ」
ひどく幼稚なことをしていると反省するよりも、奇妙なことに思い当った。とっさに反応して妨害した、そのキッカケはなんだったか。一体なにに反応したのか。
(ベクトル攻撃……されたと思ったんだよ。間違いない)
昨日も今朝も予感して備えたことはあっても勘の域は出ないものだった。だが今回は違う。確かに見定めて行動した。なにかを。
疑問の答えにたどり着く前に鼻先へ指が突き付けられる。花仮面の反撃だ。
「貴様も猿を持つ前に撃ったな? これで互いに同じ罪、責められる謂れはないぞ!」
眉間に当てられた指を縁取る、狭い視界に今度はハッキリと見た。
宙を踊る赤い花びら。前から後ろへ、もの凄い量と勢いの薔薇の花びらが通り過ぎていく。現実ではありえないほどの猛花吹雪だ。
「なんだこれ、キレイ――わぁーっ! イダダ、痛い!」
花びらに包まれた瞬間に骨が軋んで激痛に襲われた。
「あっコレ、ベクトル攻撃か!」
ぶつかった薔薇の花びらが散った先で消えていく。これは現実の物じゃあない。なぜだかはわからないが、急にベクトルの流れを視認できるようになったらしい。そう理解すべき事象だ。
「ヤケに俺のばっかり防がれると思ってたら、お前らには全部見えてたってことか」
「ククっ、やはり見えてはいなかったか……。どうだ? 心の眼で見る、ヒーローの視点は心地が良いだろう」
「さあ、どうかな。今から――試すところさ!」
花仮面が花びらなら、赤仮面は一体何が見えるのか。
まっすぐ上へ手を伸ばし、天を掴んで引っこ抜くつもりで振り下ろす。そうして目に映ったのは炎の赤、もの凄い熱に包まれた巨大な隕石だった。地下空間を埋めかねないほど大きい。
「っていうより彗星か――をっとぉ!」
体が引っ張られてつんのめる。この隕石はイメージを可視化された幻像で、実際には熱も質量も無い。しかし圧倒的な力が空気を巻き込んで暴風を起こしていた。
「これが俺の……いや、赤仮面の力か。宇宙ヒーローってここまでなのかよ!」
凄まじいの一言に尽きる。
だというのに、身震いで揺れる視界の焦点にいる仁王立ちは杭のように動かなかった。
「かくあらねば。赤仮面ならば当然、かくあらねば!」
興奮に上ずった声で吠えている。彗星を受け切るつもりらしい。
「バカか、よけろよ! 俺がヒト殺しになっちゃうだろ!」
自分で攻撃しておいてこの言い草はおかしいとわかってはいる。だがたとえ宇宙人でも命を奪った罪を背負いたくはない。いや、なかった。もう手遅れだ。
地面が易々と抉られ悲鳴のように鳴動する。あんな力で踏みにじられて、残るものなどあるはずがない。
「ああ……! 殺っちまった。スペース警察に捕まるより先に、トゲ仮面に殺される!」
昨夜同士討ちさせようと企んで怒らせたことを思い出してゾッとする。
モミジを置いて逃げるわけにはいかないが、ひとりでもふたりでも行く宛てなんてない。
そうして考えあぐねるうちに、妙なことが起こった。
彗星がみるみる縮んでいく。遠ざかっているから小さく見えるわけではなく、めり込んでいた地面を離れて止まっている。押し潰されてできた窪みは丸く前に伸びていないことからも、接地したところから少しも先へ進んでいない。
なぜかは一目してわかった。それは変わらず腕組み仁王立ちの花仮面ではなく、それを護るように茨を張り巡らせへたり込んでいるトゲ仮面でもない。更に手前で間に立つ真白い長身だ。
初めて見るのっぺりした全身タイツ。だがその立ち姿には覚えがある。声を聞くまでもなくわかる、おじさんだ。
「悪くはないと感じたが、まるでダメだね。半端と呼ぶにも足らな過ぎる。三流以下だ」
横へ伸ばした手をグッと握った瞬間、残っていた萎んだ隕石が砕けて散った。その一瞬だけ大きな牙のようなものが見えた。生き物の牙ではなく木組みの格子だ。
「……大丈夫かい?」
おじさんが振り返り、薔薇仮面のふたりを気遣う。
「ハハ……ちょっと、腰が抜けちゃって……」
「――フザケるな!」
脱力しているトゲ仮面と対照的に、花仮面がいきり立った。
「我々はヒーローだ! 護られ、手を差し伸べられるか弱い存在であってたまるものか! まして、次へ譲った元ヒーローなどに!」
リビングであれだけおじさんに恐縮していたあの姿が、激高した今の姿で掻き消える。上下関係を排斥するほどの怒りが沸いているようだ。
一方おじさんの反応は冷ややかだった。
「まるで『自分たちは強い』とでも言いたげだね。それはおかしい。宇宙に在るものは、宇宙に比すればすべてか弱いのだから。まして、全天正義連合がどうにか作り上げた模造品でどうにかハリボテを演じているポッと出の君らがだ」
聞いていてゾッとするほどの挑発だ。これを花仮面が聞き流すはずがない。すでに目上への遠慮はとっくに吹き飛んでもいる。
「ほざけ、ヒーローの実力にキャリアなど意味を為さぬわ! それを証明したのは百二十二代赤仮面、最初からスーツを使いこなしたと語られる貴様だ!」
「まるで僕がそのあと少しも強くならなかったかのような言い草だ。軽んじられて傷つくプライドは持ち合わせないけれど、いいだろう。捻りつぶしてあげるよ、若造」
普段通り無感情な話しぶりなのに寒気が増していく。花仮面は同じものを感じないのか、昂ぶりが冷めない。
「行くぞ同胞よ! 腰が立たぬなら置いていく」
「馬鹿ね。何処でも相手が何でもアンタの傍には必ずいる。そういう女よ、アタシは」
ふたりともおじさんに挑むつもりでいる。いくら実戦主義とはいえ、もう雰囲気が〝訓練〟とはまったく違っている。いつもなら「よっしゃ、やっちまってくれ」と薔薇仮面側を応援するところだが、今回は嫌な予感がした。なぜならおじさんがたくさん喋ったあとは必ず酷いことになるからだ。
「やめとけ! そのひとはお前らの憧れた〝ヒーロー〟なんかじゃない!」
自分の都合以外はヘソのゴマほども想わないクソ野郎だ――と続けたいところを堪えて噤む。言い過ぎだからではなく、事実であるからこそ実際にヘソのゴマ以下の扱いをされると困る。
半端に終わった説得で止められはずがない。ふたりがしかける。
「薔薇仮面を嘲ったこと、後悔させてくれる!」
先に飛び出した花仮面がぐるりとおじさんを中心に周回した。距離は詰めない。このふたりが組んで戦うなら必ずトゲ仮面が先手のはずだ。
案の定、茨が伸びた。めったやたらに地面を叩き土煙を起こして視界を消していく。
(そりゃ宇宙に土は無いもんな。スーツがいくら凄くてもこれじゃ見えない……。でも対策はある)
突如風が吹いて土煙が一息に晴れる。ベクトル操作だ。中心に立っているおじさんの上に現れた巨大な団扇がのたうつように動いて一掃した。
(そりゃそうだ。でも俺にわかるようなことならコイツらだって予想してる)
間髪入れず一筋の光が走る。花仮面の突貫だ。土煙で注意を引き、ベクトル操作が分散にする瞬間を狙い澄ました「ここ」という状況。
このふたりのコンビネーションのキレはよく知っている。何度もこの身で味わって痛感している。例えおじさんがどんな伝説の戦士だろうと隙をつけるはずだ。
「これが薔薇仮面だ! 思い知るがいい!」
でも、きっと通用しない。
激突した花仮面が滑るように弾かれて宙を舞う。
(……やっぱり)
唾を飲んで結果に納得する。
もし劣勢ならおじさんは土下座でもこの地下空間を爆破でもなんでもしてこの場から逃げているはずだ。そういうひとだからこそ、100%負けないと思って留まっている。
「あんな量産スーツに我があしらわれるなど……そんなはずがあるか! そんなはずがあるか!」
「ちょ、落ち着きなさいよアンタ!」
すっかり取り乱した花仮面がデタラメにベクトルの矢を投げている。しかしてんで集中できていない。イメージの形がおぼろげだ。
「実戦と訓練の渦中に身を置き続けた我らが、引退した者に後れを取る道理など!」
「さあ、才能がないのじゃないかな」
「ぐ……ぐわぁあぁ!」
挑発に乗って猪武者と化した花仮面はひたすら突撃を繰り返している。その動きを制しているのはトゲ仮面だ。
「冷静になりなさいっての! 気持ちだけで勝てる相手じゃないでしょうが!」
広範囲に茨を広げ、反撃を始めたおじさんの攻撃に当たらないよう動きを制している。
しかしその献身はまったく報われない。花仮面の激昂は益々荒ぶっていく。
「心で戦わずしてなにがヒーローか!」
これはダメだ。すっかりハマってしまっている。おじさんの思うツボだ。本当にそれが狙いなのか、ただ単に嫌な性格だからかは謎だが。
「その心で負けているのだから、君らのほうも引退を考えたらどうかな。書類の作り方なら教えてあげよう。なあに任せておきなさい、僕は経験者だ」
もっとも、おじさんに策略が必要とは思わない。なにしろ実力差は圧倒的だ。
「それにしても本当に出来が悪いな……。君らをコーチしたのはどこの無能だい」
おじさんが放つベクトルの矢はえらく細くて見づらい。気の杭、いや、竹串のようだ。茨を易々と断ち切り嘘のように地面をえぐり、淡々と平然と惨憺たる歴然を示している。
「赤仮面と同格――原初のヒーロースーツがひとつ、疵仮面だ! 彼の訓練はけっしてヌルいものではなかった!」
「あのネクラか。それはダメだな。正拳突きやら体力面のトレーニングをひたすら繰り返しただけだろう。君の言う通り心がヒーローの優劣を決めるのに、ナンセンスなことだね」
「鍛えた拳には魂が宿る! 想いを籠めた蹴り足に突き破れぬものはないと繰り返す! その反復が無意味であるものか!」
荒れ果てて既に走り回れる状況にない地面を茨の上を花仮面が疾走する。カタパルトのように、茨の上をベクトルが走っているのがわかる。花仮面が押している。今度は二人分の力を込めた突貫だ。
だが、それも敢え無く弾き飛ばされる。
「〝教育〟というものは全体の平均を伸ばす為にある。突出した才能を育てるためには向かない。その気がない」
おじさんを中心に無数の輪が回っている。おじさんの胸から外へ曲がりながら伸び、絡むことなく交差して築かれた球体。竹細工の民芸品で見たような構造をしている。花仮面はそれにふっ飛ばされた。
「君たちが課せられた過酷なトレーニングを誇るのは、他に頼るべきものがないからだ。『才能が無い』ことを自分で証明している」
「黙れ! 黙れ黙れ黙れぇっ!」
怒りの頂点に達した花仮面が反転しておじさんに襲いかかる。フォローの茨も振り切るほど速い。
でもダメだ。だからダメだ。
「良いライバルになってくれたらと思ったんだが……。期待外れだ。もういいよ」
もう何度目かわからないほど、花仮面の体が地面に叩きつけられる。今度はベクトルで受け身を取る余裕もないようで人形みたいに力なく弾んだ。悲鳴も聞こえず意識が残っているかさえ怪しい。
「ブンブン! なにやってんの返事しなさい――してよ!」
「『もういい』と言ったはずだけどね」
トゲ仮面の悲痛な声をおじさんの冷徹が切って捨てる。
おじさんを守っていた球体が動いた。おじさんから離れてトゲ仮面目がけての猛進。
「ねえブンブン! お願いだから――」
なのにトゲ仮面はどうしようもなく錯乱して、回避も防御もしそうにない棒立ちでいた。花仮面の攻撃力を物ともしなかったあんな強度に巻き込まれたら間違いなくズタズタにされる。
「うん、それじゃ困るな」
巻き上げられた土砂がトゲ仮面の姿を隠す。次の瞬間に衝突した球体は轟音を残し、天井に突き刺さった。
「……あ……?」
振り返ると、土砂を浴びて土にまみれたトゲ仮面が相変わらず呆けている。目の前で起こったことが信じられない、といった様子だ。
「お前が死ぬと困る。なぜなら宇宙で唯一、モミジの友達になれる可能性を持った女なんだからな。だから守った。どうかモミジと仲良くしてやってくれ」
「え……ハイ……?」
ダメだこれは。しばらく話は通じそうにない。
ふと気配を感じて足元を見ると、花仮面が腹這いに倒れていた。こっちへ手を伸ばして固まっている。
「オイ、見ろ。お前の相棒はイイ男だな。意識戻ってないのに助けに来てやがる」
「ああ……ブンブン」
すがりついて抱き締める姿から目を逸らし、前方へ視線を送る。いい加減、腹の内から怒りを外へ出してしまわないことにはどうにかなってしまいそうだ。
「アンタが善人だなんて一度も思ったことないし、全然期待もしてない。けどね……」
薔薇仮面のふたりはヒーローであることに強い誇りを持つと同時に、それ以上に憧れを抱いていた。そこにいる隣人は、その両方を踏みにじった。
「おじさん、アンタ……ムカつくよ」
自分も散々な目に遭わされてきたのに、こんな気持ちにさせられるのは初めてのことだった。
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