第37話 神6
俺は、邪神の剣をガチャに封印されて防戦一方だった。デビちゃんはガチャをひたすら回しているが、邪神の剣はなかなか出てこない。その時、シル子が目覚め、天使でも神に歯向かう方法があるというのだ!?
「大先輩!」
「大丈夫ですか?」
「ええ、ありがとう。」
悪魔サタ子から堕天使になり、天使に戻ったシル子。
「本当にあるの?天使と戦う方法が?」
「ある。それは・・・堕天使になることだ。」
「堕天使!?」
天使たちは驚いた。堕天使になるという発想はなかったからだ。これも経験者のシル子ならではの意見である。
「ミカ子! キラン!」
ジロっと、天使たちはミカ子を見る。ミカ子を見る目は輝いていた。
「さあ! ミカ子! 堕天使になるのよ!」
「どうして私が!?」
「おまえ堕天使の常習犯だろ! こういう時にならないでいつなるんだ!?」
「知らない!?」
「ミカ子、今でしょう! でしょ!」
「やめろ! これが天使のやることか!?」
ラファ子とウリ子がミカ子の手足を抑える。マジックを取り出したガブ子は、ミカ子の額に堕天使の堕の字を、ニヤっと書いた。
「ギャアアアアア!?」
ミカ子の動きが止まった。少しづつ闇のオーラが体から湧き出してくる。頭のわっかは黒く染まり、羽根もカラスの羽のように黒くなっていく。堕天使として目覚めたミカコは言う。
「だるい。」
堕落した天使、堕天使ミカコが登場した。
「さあ! ミカ子! 神デウスを倒すのよ!」
「嫌だ・・・面倒臭い・・・。」
「それでも天使か!?」
「いや、堕天使だ。」
ミカ子は完全に堕落していた。
「何やってんの! あんた神と戦うために堕天使になったんだろ!?」
「そうだっけ?」
「そうよ! デウスを倒したら、天使に戻してあげるから!」
「いや、堕天使のままがいいです。」
見かねて、シル子が現れた。
「ミカ子、あとでゆっくり寝させてやる。大先輩が約束しよう。」
「大先輩が言うんじゃあ、仕方ないすね。行ってきます。」
ミカ子は、渋々、神デウスの方にパタパタと飛んで行った。
「あれか・・・。」
ミカ子は、俺と神デウスを視界に入れた。そして、やる気が無さそうに、闇の魔法陣を描く。
「ダーク・エンジェル・ガトリング砲・・・発射・・・眠たい・・・。」
ドドドドドドドド! ガトリング砲が連射で闇の弾丸を連射した。
「これで終わりだ! 死ね!」
「ここまでか!?」
デウスが剣を振り上げる。俺はもうダメかと思った。
「なんだ!? グワァ!」
「うわぁ!? ギャア!」
その時、俺とデウスにガトリング砲の弾が撃ち込まれる。俺は闇のオーラをまとっているので、堕天使の攻撃を無効化している。だが、神デウスには、ダメージを与えているようだ。
「ミカ子、ありがとう。」
「眠いんで、帰ります・・・ふぁ~あ。」
ミカ子は、あくびをしてお尻を書きながら帰っていった。
「出ました!」
その時だった。ガチャを回していたデビちゃんが、カプセルに封印されていた、邪神の剣を、やっと当てったのだった。
つづく。
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