第30話 堕天使5
俺は、ドラゴンの背に乗り、悪魔サタ子に突撃をかける!
「くらえ! サタン・カノン砲!」
サタ子は、得意の闇魔法のカノン砲をぶっ放してくる。
「吐け! ドラちゃん!」
「ドラゴン・ファイヤー!」
ドラゴンのドラちゃんも炎を吐いて応戦する。ドカーンと砲弾と炎がぶつかり合い大爆発を起こす。
「でやあ!」
「なにを!」
カキーン! カキーンと剣と槍で打ち合う。聖なる神の剣は確実に、悪魔のサタ子の体にダメージを与えていく。サタ子も俺の隙を見つけて、槍で突きを繰り出してくる。
「もらった!」
「しまった!? グハァ!?」
槍が俺の体を貫いた。
「あれ? なんともない?」
槍は、俺の体を完全に貫通している。しかし、痛くない。
「なぜだ!? ・・・ムム!? なんだ!? これは・・・。」
俺の体を闇のオーラが包んでいる。悪魔の槍は、闇属性なので、闇のオーラに包まれた俺にはダメージを与えることができなかった。
「それは闇のオーラ!? おまえは魔族だというのか!?」
「俺が魔族? そんな、俺は人間だぞ!」
俺は、都合の悪いことは、記憶喪失の性にするのだ。
「ドラちゃん、一気にケリをつけるから、援護射撃よろしく。」
「は~い! ドラゴン・ファイヤー乱れうち!」
俺は、ドラちゃんが炎を吐きまくって、サタ子の注意を逸らしている間に、光の魔法陣を描く。
「飛べ! 俺の体! サタ子を倒すぞ!」
浮遊魔法をかけ、ドラゴンの背中から飛び立った。
「炎なんか当たらないよ!」
サタ子は、炎をスイスイ回避している。
「これならどうだ!」
「いつの間に!?」
俺は、サタ子の背後に現れた。不意を突かれたサタ子は、無防備だった。俺は光の魔法陣を描き、呪文を唱える。
「当たれ! 光のオーラ砲!」
俺は、光のオーラで作られたエネルギー破をサタ子にぶち込んだ。
「ギャア!?」
光のエネルギーは、見事にサタ子に命中。サタ子は地面まで吹き飛ばされた。
「くそう! なんなんだ、あの人間は!? 光と闇の両方の属性を持つ人間なんか、聞いたことがない!?」
「だって、俺は正義の使いさまの弟子だからだ。」
偉大なる正義の使いさま。職業、正義の使いさま関係は、光と闇の両方の属性を使える恐ろしいジョブになった。
「正義の使いさまだと!? あいつはただの小悪魔じゃないか!?」
「いいえ、私は正義の使いです!(ウソ。)」
デビちゃんは、完全に魔界を敵に回しても、正義の使いさまでいたいと思った。俺や天使が命懸けで体を張って、自分を助けようとしてくれているのがうれしかったのだ。
「デビちゃん。」
「おおお! 正義の使いさま。」
「正義ちゃん。」
「正義の使い。」
「正義さま。」
俺と天使たちは、正義の使いさまの神々しさに、感動した。
「ギョ!?」
地面に倒れているサタ子に、忍び寄る天使の影。
「ここなら回復魔法が注入できます。キャハハハハ!」
ラファ子は、サタ子に馬乗りになり、光の魔法陣を描く。
「元気になあれ! 最大MAXエクスタシー!」
回復魔法しか使えないが、天使の回復魔法は、悪魔には毒なのである。さらに癒し系でおっとり萌え萌えな、ラファ子のMPは無尽蔵であった。
「ギャアアアアア!?」
悪魔のサタ子は、ラファ子の回復魔法を注入されまくるのであった。
つづく。
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