第25話 オオカミ
俺たちは、キノコたちの怒りを、正義の使いのデビちゃんの一喝で怒りを収めることができた。オオカミさんの住処を襲った、ナメクジを倒しに行こうとする。
「私は、オオカミのオオちゃんです。それではオオカミの森まで案内しますね。」
「それは助かる。」
「あのラファ子、体調不良で休んでいいですか?」
「ダメ! ナメクジが怖いんだろう。」
「な、なぜそれを!?」
「さぁ、みんな、行こうか。」
「おお!」
ラファ子は、気持ちが顔に書いているので分かりやすかった。全員がオオカミの森に行こうとした時だった。
「その必要はない!」
その時だった、上空から声が聞こえた。声の方を見上げると、黒い天使が浮いている。堕天使シルファーのシル子だ。
「あれは!? 黒い天使の輪!?」
「黒い羽根!?」
「黒いオーラ!?」
「堕天使だ!?」
天使たちは、いきなりの堕天使の登場に驚いた。堕天使は、地上に降りてきた。
「私は、堕天使のシル子だ。」
「お汁粉、大好き!」
「誰が、お汁粉屋さんだ!?」
堕天使は、名前に恵まれていなかった。
「正義の使いさま、「あの方」がお待ちです。一緒に来てもらいますよ。」
「ギョ!? 「あの方!?」」
デビちゃんは、「あの方」から、生死を問わない帰還命令でていると思っているので、かなりビビっている。
「ダメよ! 正義ちゃんは、これからオオカミさんを助けに行くんだから。」
「オオカミの森か・・・。」
堕天使は、闇の魔法陣を描き、呪文を唱える。
「ダーク・エンジェル・カノン砲・・・発射!」
ドカーンと大砲は弾を飛ばし、オオカミの森にドカーンと命中した。
「も、森が!?」
「すごい破壊力だ!?」
全員がカノン砲の威力に驚く。森は山火事を起こし、炎に包まれた。
「これで、行く必要はなくなっただろう。」
堕天使は、悪役なのでサイコパスである。
「私の森が!? うえええん!」
オオカミのオオちゃんは、故郷が焼けてしまい、泣き出してしまった。
「なぜなく? ナメクジが駆除できてよかっただろう?」
堕天使は、悪い天使なので、他者の心の痛みが分からない。
「オオちゃんは、泣いているんだぞ!? 堕天使なんか、許さないんだから!」
ラファ子は、怒り心頭だった。
つづく。
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