第24話 キノコ6
俺たちは、キノコの森を荒らしているオオカミたちを倒した。キノコたちの森に平和が訪れたのだった。
「キノちゃん、よかったね。」
「はい。これで平和に生えることができます。」
「まぁ、キノコに足が生えて、洞窟に走って移動するのもね・・・。」
「アハハ。」
キノコのキノちゃんは、笑ってごまかした。
「にしても・・・次はオオカミかい?」
俺たちはオオカミを見る。オオカミはラファ子に守られていた。
「オオカミさんは悪くないの! 悪いのは、オオカミさんの住処を荒らした、気持ち悪い、ナメクジよ!」
「ラファ子は怖いからな・・・。そうなのか、オオカミ?」
「はい。急にナメクジが大量繁殖しまして、気持ち悪くて住めなくなったんです。」
「だからって、キノコさんを襲ってもいい訳がないだろう。」
「すいませんでした。」
オオカミは反省している。
「どうだ? キノコたち。オオカミたちも反省しているし、許してやるか?」
「嫌です! こいつらに仲間のキノコたちが、どれだけ食い荒らされたか!?」
「そうです! キノコの敵を取るまでは、オオカミへの復讐は忘れません!」
「オオカミを貼り付け獄門にしてやる!」
キノコの怒りは収まらなかった。
「お黙りなさい!!!」
その時、正義の使いさまが大きな声をあげて、キノコを黙らせた。もうデビちゃんは、正義の使いさまとしての風格が整っていた。
「キノコたちよ! あなた方が攻め込んだ、モグラさんたちは、快くあなたたちを許してくれましたよ!(ウソ。)」
「ドキ!?」
「そんなあなたたちが、オオカミさんを寛大な心で許してあげなくてどうするんですか! 神の天罰が下りますよ!(ウソ。)」
「はは! 正義の使いさま! 申し訳ありませんでした。」
デビちゃんは、正義の使いさまとして、正義の権力を使いまくる。キノコたちも、正義の使いさまの奇跡で助けてもらったので、聞く耳をもっているのだ。
「わかりました。オオカミさんたちを許します。」
「おお! わかってくれましたか! これこそ神のお導きです! 天界の神々よ! ありがとうございます!(ウソ。)」
デビちゃんが、ウキウキと正義の使いさまの役目を果たしている。その様子を上空で見ているものが2人もいる。
「確かに、正義の使いだ。」
堕天使シルファーのシル子と機械仕掛けの神デウスであった。
つづく。
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