まるで舞台となっている大正時代に書かれた捕物帳を読んでいるようでした。古めかしい復古調の言葉回しながら、文章がするすると心地よく頭の中に入ってきます。最終章を読み、奇妙な程の玄人っぽさに納得でした。このような作品こそ、後世に残って貰いたいと願ってやみません。