6章
再会
4月になり、穏やかな春の季節。
おれ達は特に問題もなく、新学年となった。
おれの通ってる高校では1.2年生はクラス替えがないので、引き続き、1年の頃と同じクラスだった。
なので、相変わらずぼっちなわけである。
クラス内では皆、春休み中に何をしただのと話し合い、盛り上がっている。
もちろん、おれは安定の引きこもりだった。たまに遥香や柳と出かけたことはあったけど。
そんなことを考えている内に、朝のホームルームの時間になった。
担任が教室に入ってくると、その後に続けて誰かが入ってきた。
おれはその人物の顔を見た瞬間、目を見開き、胸がドクンと脈打つほど驚いた。
担任がその人物の紹介をしていると思うが、おれはなんて言ってるのか上手く聞き取れなかった。それほど、頭が混乱していた。
転校生だというのはわかる。そして、その人物の名前も。
「
彼女はペコっと頭を下げると、クラス内から拍手喝采が起こった。みんな、口々にかわいいだのなんだの言っている。
そりゃ、そうだろう。彼女は昔からかわいかったから。
彼女、穂花とは小学生の頃の友達であり……おれが生まれて初めて告白をされた人物でもある。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます