5章
なんで外人風?
1月9日、新学期が始まった。
だからといって特に何かが変わるわけでもなく、おれは相変わらずぼっちのままなのだが。HAHAHA!!
そういえば、少し気がかりだった遥香と市川の関係も特に変化があったわけでもなく、先程も仲良さそうに話していたのを見かけた。
おれと遥香の関係も他の誰かに広まっているわけでもなさそうだったので、おれはそのことにホッとした。
あ、いや、ぼっちであることにホッとしたわけではないので、そこは勘違いしないでほしいのだが。
「というわけで実行委員を男女それぞれ一名ずつ決めたいと思う」
そんな中、ホームルームにて担任からそう説明があった。
そろそろ文化祭の時期か。
おれが通う高校ではなぜか2月に文化祭が行われる。
秋に行われるのが一般的だと思うが、うちの高校では3年生の最後の思い出作りということで2月に文化祭がある。
なので新学期早々、文化祭の準備があるというわけなのだ。
「誰か実行委員に立候補してくれる者はいないか?」
担任がそう言うが、誰一人として手を挙げるものをいなかった。
まぁそりゃそうだろうな。
実行委員になれば、放課後には文化祭の準備やらで忙しい動くことになるし、進んで手を挙げるやつはいないだろう。
「まぁいきなり言われてもみんな困るだろうから、一日よく考えて明日また立候補を募ろうと思う。もしいなければ推薦方式になるからみんなよく考えておくように」
担任のその言葉と共にホームルームは終了するのだった。
そしていつも通り、おれはカバンを掴むと足早に教室から出ていくのだった。
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