癒しのこと葉【詩集】

壇条美智子

癒しの言葉が生まれた日

そこに癒しの言葉が散らばっていた。


秋の夕暮れ時、ぼんやりと空を見上げながら物思いにふける。


月が浮かぶまでのわずかな時間。


そこに癒しが存在する。




誰にも邪魔されずに自分と向き合うとき、心の声が聞こえてくる。




一日の仕事を終え家路につくとき、心の奥の欲望が動き出す。




自分の人生はこれでいいのか。


ありのままの自分とは何か。




そして最後にたどり着く答えはいつも同じ。




自由になりたい。


自由に生きたい。




何にも縛られることなく、感情のすべてが解き放たれた状態。


そのとき心に浮かんだ言葉こそ、最高の癒しの言葉。




誰にも理解されなくていい。


自分のそばにはいつも自分自身がいる。




自分を癒せるのは自分しかいないから。




その道のりは遥か遠くまで続いている。


でも必ずたどり着く。


本当の自分と出会えたとき、心は解き放たれるだろう。




その瞬間を見届けるために、わたしはいつもここにいる。

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