第17話 北高の4人衆

よーく狙いを定めて、、ほら、、、よ!!


パチンコに500円サイズくらいの石を挟み、ゴムをギリギリまで引き延ばして放つ。敵の頬にクリーンヒット! めっちゃ痛そう、、


明も一瞬驚いたように見えたが、俺たちの参入で生まれた隙を使い目の前の相手を倒していた。


中でも純平がやばい! 普段大人しいのもあってか、怒れる獅子は文字通り獅子奮迅、猛威を振るっている。あんな巨体に殴られたら、見た目がチャラいだけのヤンキーはひとたまりもないぞ・・・


「明!!」純平が木刀を投げる


「お! さんきゅ!」


鬼に金棒が装備された。これで明にも敵はいないだろう。敵がかわいそうになるぐらいだ。脳天をかち割られている


西高の奴らが頭を抑えながら倒れて転げまわっている


田中は立ち回りがうまい、派手に暴れている明や純平を後ろから攻撃しようとしている奴らを後ろから攻撃している。


うん? 北高の制服がどんどん戦場から遠ざかっている。あいつ、逃げる気か!


あいつらのサポートをやってれば良いと思っていたけど、そういうわけにはいかないらしい。


「よぉ、逃げ腰さん。」


「おま、おまえの仕業かあ!!」


「なぁに言ってんだ。お前が先にやってきた事だろう。1人相手に4人、卑怯だねぇ。 むしろ、なんでこんなに頭数用意しといて負けるんだよ」


「うっせぇ! 俺はお前らをぶっ潰す! あ、ちょうどいい!お前をまたボコボコにして人質にでもしてやろう」


「お前、明に用があるんだろう? ぽっと出の他人をボコっても意味ないぞ?」


「関係ねぇ。京子に手を出した奴は全員ぶっ殺す!」


「悪いが、あの後京子さんの唇は俺ので上書きさせてもらったから、ざまぁ!」


『明に聞かれたら俺が真っ二つにされちまうけど!!』


「ザコが調子のんなあ!!!」


カツヒコが一直線に向かってくる




田中に聞いてたんだ、ケンカで勝つにはどうしたらいい?って


そしたら


「相手の動きを見ることだな! びびるのが一番ダメだぞ! あと、不意打ちもいいかも!」


まぁ、頭悪そうに言ってたよ。でも、すげー役に立った。


カツヒコはプライドの塊みたいな奴っぽかったから、挑発すれば簡単にノッてくると予想していたけど、まんまと引っかかったな。


「二度もそんな攻撃にやられるかよ」


後ろに隠していたパチンコを取り出し、右手で温めておいた殺傷力高そうな石を用意する


「なっ!!」


「おら!!!」


ドッ


鈍い音がした。俺の放った石が鼻の横付近にチェックメイト


カツヒコはぶっ倒れてうずくまってしまった


『うわぁ、やりすぎたかな?』





「とおるーー!!」


田中が笑顔でこっちにかけてくる。


「たなかあ!!」


いえーい!と拳と拳をぶつける


「おいおい、全部透に持ってかれちまったよ」


明がちょっと困った顔で歩いてきた


「すまんな! 俺にも借りがあったからさ」


「純平やりたい放題だったな!」


「久しぶりに暴れられて楽しかった」


笑顔が怖いよ!


明がカツヒコに歩み寄り、胸ぐらを掴んだ


「おい、二度と俺たちの前に顔を出すな。次はこれくらいじゃ済まさんからな」


カツヒコは黙ってうなずいた。


「京子の制服はどうした?」


「・・・・・」


「どうした!!!」


「、、れた」


「あぁ??」


「忘れた!!!」




明のパンチがカツヒコの腹に入る


「ぐふぅ!」


カツヒコに言い返す余力は残っていないようだ


「もういい。制服は俺たちで弁償する」明が吐き捨てるように言った


「みんな、行こう。練習しないとな」


「そうだな! オリジナルをやんないと!」


みんなで音楽室に向かう。途中で祝いのコーラを飲みながら

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