マナ ヒロインはチートだよ

私は、女の人に着せる為の布を、オーク村から探し出して、それを女の人に巻きつかせて、街を目指した。


途中で、コボルトや狼などが出て来たけど、それらを殴り倒して、私達は、街へ戻った。


門番のおじさんに、女の人達を保護してもらった。


城門周辺は、大きな騒ぎになったけど、私は家に戻った。


オークの返り血を浴びて、私のセーラー服は、血だらけだった。

このセーラー服は、もう着れないな。汚れすぎてて……


家に帰って、私はセーラー服をゴミ箱に押し込んだ。


お風呂に入った。

どうしてだろう?今日は酷く疲れた。

私はお風呂の中で、うたた寝をした。


お風呂から出て、体操服に着替えた。

このまま外に出るのは、少し恥ずかしかったけど……可愛い私服はないので、仕方ない。


私はギルドへ向かった。

クエストの成功報酬を受け取って、それでセーラー服や、私服を買おう。


ギルドに着いたら、なぜか大騒ぎになっていた。


「オーク村壊滅だって?」

「オークキングもいたらしい」

「女の人が助かって良かった」

「いったい誰が?」

「仮面の運転手らしい」

「俺は、被り物軍団ってきいたぜ?」


私は、その騒ぎに加わらず、ギルドの窓口に向かった。


「クエストを達成したので、報酬を下さい」

「はい、拝見しますね」


受け付けの女の人は、私のステータスカードを受け取ると、驚いて言った。


「このオークの数……あなたがオーク村を壊滅させて、女の人をいっぱい助けた人なんですか?」

「……女の人が、オークにいっぱい捕まってたので、街に連れて帰ったのは私ですけど?」

「ちょっと、あの……ギルドマスター室まで来てもらえますか?」

「はい。いいですけど……」


私は、ステータスカードを返してもらって、ギルドマスター室へ行った。

その中には、でっぷりとした中年のおじさんが、1人だけ居た。


「この女の子が?信じられない……いくら加藤夫妻の娘だとしても、こんなに細い体の美少女が……オーク村を壊滅させただなんて……」

「気付いたら、オークが皆んな倒れてたんです。私が壊滅させたのかは、わかりません」

「ステータスカードを見せて欲しい。それで判断したいので」

「はい、どうぞ」


名前 マナ加藤

職業 中学生 冒険者

年齢 14

称号 狂武将

レベル50

HP 500

MP 50

SP 500

物理攻撃力 50000

物理防御力 1000

魔法攻撃力 50

魔法防御力 100

素早さ 5000

筋力 500

知力 500

幸運 500

器用さ 100

金 0万円

未決済 オーク100匹以上、オークジェネ

ネラル2、オークメイジ3

オークキング1、狼12、

コボルト9

魔法

アイテム 体操服 14

スキル 皆殺し 100 虐殺 100 瞬殺 100

秒殺 100 屠殺 100 殺戮 100

パーティ


「やはり君がオークを壊滅させたんだよ……凄い未決済だ……しかも、称号とスキルが……それに物理攻撃力50000って……なんだよこれ……」


そう言いながら、ギルドマスターさんは、なぜか震えていました。


「とにかく、入金させるから、しばらく待ってくれ。元々の報酬10万と、前もって用意してあった、オーク村壊滅の報酬500万と、魔物の未決済報酬が……ざっと700万か……」


ギルドマスターさんは、私のステータスカードを持って、どこかへ行った。

そしてしばらくして戻ってきて、私のカードを返してくれた。


「1210万円、入っているから、確認してくれ」

「……凄い。これで家の借金も返せます」

「それは良かったね。今日はもう遅いので、家に帰りなさい。夜道は危ないので、気を付けて……君なら大丈夫か……」

「はい」


何ごともなく家に帰った。


「ただいま」

「おかえり」


お父さんがいた。相変わらず小さくて可愛いな。

名前はゴツくて……ガンコ。なのに。


「マナ、大丈夫だったか?ギルドから連絡が入って、オークに襲われたって?」

「何言ってるの?お父さん。オークになんて、襲われるはずないから……私がオークを倒したの」

「……確かに、マナがオークごときに、負けるはずないけど……でも心配なんだよ」

「大丈夫だから……それより、バイトでいっぱいお金もらったから、これで借金を返してね」


私がステータスカードを、お父さんに差し出すと、お父さんは、眼を剥いて驚いた。


「なっなんなんだ、この金額」

「なんか、良くしらないけど、オークの村に行ったら、オークがいっぱい死んでて、それでお金を貰ったの」

「いっぱいって、何匹ぐらい?」

「100匹以上だって」

「……まさか、マナ……刃物を握ったのか?」

「気がついたら持ってたみたい。助けた女の人が言ってたよ」

「マナには、絶対……刃物を持たせては、いけないのに……狂戦士が目覚めたか……」

「狂戦士?なんか狂武将になってるけど?」

「狂武将……称号が上がってる……うわっ、しかも、このスキル……」

「それ、私、凄くいやなの。殺、殺、殺、殺、殺って。いらないから、どうにか出来ないかな?」

「う〜ん、スキルを消す方法なんて……あっ、今日テレビでドラフト会議をやってたんだけど、その中に、トレードって、変わったスキルをゲットした人がいたぞ。あの人なら、スキルを交換とか出来そうだぞ」

「その人に頼みます。どこに行けば、その人と会えるかな?」

「今は西王国に居るけど、ゴタゴタしてるので、会うのは無理だろう。明日、どこかの国に配属されるので、それから会いに行けば良い」

「わかりました。じゃ、私のステータスカードを預けてくので、引き出して、借金を返してね。暗証番号は、0331だから」

「えっマナ……良いのか?」

「元々、私がやり過ぎたのが原因の借金だし。遠慮なく使ってね」

「ありがとう、マナ」












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