似た者同士
ある中1の生徒が言った。
「先生、SくんとTくんは50歩100歩やと思います。」
私 「なんやそれ?」
生徒「こいつら中間テストの合計が4点しか違わんのです」
う〜ん、大差はないという意味では使い方はあってるように思うけど
50歩100歩の「歩」を「点」と言い換えたら
それは「50点100点」となり、すごい差になるように思える。
だから、この場合の50歩100歩は何だか違和感がある。
私 「多分、目くそ鼻くその方がええんと違うか?」
生徒「だったらSくんとTくんのどっちが鼻くそですか?」
これは困った。
私だったら鼻くそより目くその方が若干きれいな印象だから
鼻くそと言われるくらいなら、目くそと言われた方が気分がいい。
というとは、私がどちらかに「お前が鼻くそや!」と言ったら
その子は一生私を恨むかもしれない。
どう答えようか。
そして私はSくんとTくんの2人を見比べてみた。
う〜ん、どちらかといえば、二人とも目くそ顔ではなく
鼻くそ顔に見える。
でも、鼻くそと言ったらいかん。
どうしよう。。。
私は葛藤の末、こう決めた。
私 「よし、Sくん、お前が左目くそで、Tくん、お前が右目くそや」
「し〜〜〜〜ん」
場が完全にしらけてしまった。。。
これは何かの事故だと思って忘れなければならない。
するとある別の生徒が言った。
生徒「鼻くそはどうなったんですか?」
むむむ、そうきたか。
私 「じゃあ、Vくん、お前が左鼻くそで、Zくん、お前が右鼻くそや」
Vくん「それなら先生は何なんですか?」
Zくん「あっ、先生はうんこや!」
全生徒「そうや、うんこや、うんこや」
あ〜こうして学級崩壊が始まるのかと、
身にしみて分かった。
やっぱり50歩100歩で良かった。。。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます