鳳雛の騎士

登場人物紹介（第二章）

・クライフ＝バンディエール

　物語の主人公。隻眼の剣士から受け継いだ異国の剣術と愛刀『落葉（らくよう）』で戦う青年。故郷での戦いののち、傷を癒し海を渡る。亜大陸の大国、帝政シャールにて居場所を見つけ、『女王』の因習因縁にかかわる冒険に身を投じることに。

【末姫エレア陣営】

・エレア＝ラ・シャール

　齢十五の少女で、皇帝の長女。兄が二人いる。とある一件で王族となってから、港街ガランの総帥として、燐灰石の尖塔で雄平同然の生活を余儀なくされる次期シャールの『女王』。魔力の制御を保つために纏う拘束衣から『獄鎖の姫君』と呼ばれている。

・コティ

　エレアに仕える女官で、エレア付きの近衛の長官。使用人として仕えているが、近衛としては癖のある近衛衛士たちを束ねている女傑。

・ベイス

　近衛の隊長。実質的な近衛の運用を任されている。四角い巨漢で倫理派。涙もろく直情的になりやすい。コティに心酔している、もと傭兵。

・アリステラ

　目の良い狩人あがりの、近衛の隊員。弓の名手で、ベイスとの縁があり、近衛に参入。歳は若いが、それ以上に幼く見える外見を気にしている。

・ヴァル

　イーモンの相棒。連携を取った行動が得意な近衛の一員。

・イーモン

　ヴァルの相棒。連携を取った行動が得意な近衛の一員。

・ウラル

　外見も声も変えられる七つの影を持つ男。情報操作に長けた、顔の広い男。

・シズカ

　エレア直属の近衛であり、遊撃隊のお手伝いもする少女。非常に耳がよく、格闘術や投擲術に長けている。人を陥れるのが得意。

・アカネ

　エレア直属の近衛であり、遊撃隊のお手伝いもする少女。非常に鼻がよく、格闘術や隠密行動に長けている。人の秘密を暴くのが得意。

【他】

・アイルストン＝ベルクファスト

　エレアの伯父。ベルクファスト銀嶺士領を預かる大身の貴族。

【第一王子：獅子王子陣営】

・アリッサ＝コートポニー

　王族であり、獅子王子に仕える三騎士のうちのひとり。退魔の要として開発された、血の中に秘め飼いならした悪魔の力を用い敵を制圧する『浸着装甲』の使い手。赤い悪魔のアリッサ。慇懃な性格だが、血がたぎるとその挙動は無邪気な悪魔となる。

・ダラン

　獅子王子の文官。『収穫』の任と、その魔力の分配運用の要を担う。

【第二王子陣営】

・カエデ

　王族であり、第二王子に仕える三騎士のうちのひとり。退魔の要として開発された、血の中に秘め飼いならした悪魔の力を用い敵を制圧する『浸着装甲』の使い手。青い悪魔のカエデ。物静かで怜悧な性格。

・マイス

　第二王子の文官。『収穫』の任と、その魔力の分配運用の要を担う。

【敵】

・カヴァン＝ウィル

　謎の集団『奏者』の導師。得体のしれない老爺。

・セイリス

　謎の集団『奏者』の魔女で、不死者。