【 ノ  イ  ズ 】

ガラガラ バタン


「<ザッ>ぁー疲れた。」


「今日も終わったねー。<ザッ>痛いわ。」


「<ザッ>んとにさ。朝からうんこラッシュでヤんなっちゃう。」


「うちらの時いっつもラッシュだよね。<ザッ>んとやめてほしい。」


「アレじゃない? こう、<ザッ>ちらの顔見るとさ、緩むんじゃない? 色々。」


「ヤダ、ちゃん<ザッ>締めといて。」


「ほんとによ。」


「っていうかさ、<ザッ>日も酷かったね富美子さん。」


「あー、新人イビリね。空気最悪だったよ<ザッ>」


「<ザッ>田さん<ザッ>け? 顔真っ青になっちゃって<ザッ>哀想だった。」


「富<ザッ>子さん<ザッ>人イビるタイプじゃないと思ってたんだけどなー。<ザッ>れはちょっと引く。」


「ね。ドラマに出て<ザッ>るお局様みたい。」


「若<ザッ>に嫉妬みたいな? 」


「あり得るー。」


「それかうちらが<ザッ>らないとこで何かあったとか? 」


「<ザッ>美子さんと<ザッ>田さんで? <ザッ>えーそんな話聞かないけどなぁ。」


ガラガラ バタン


「お疲れー。」


「あ、<ザッ>疲れー。」


「深刻な顔して何お話してんの? <ザッ>」


「富<ザッ>子さんのことー。」


「あー、今日ね。新人ちゃん可哀想だったね。」


「そう。富<ザッ>子さんそんな意地悪お局みたいな人<ザッ>じゃないと思ってのにねって。」


「性格はキツイけどいじめするタイプじゃないもん。」


「そうだよね。」


「だから<ザッ>田さんと富<ザッ>子さんの間に何かあったんじゃない<ザッ>って話してたのよ。」


「何か知ってる? 」


「うーん……。まあ……。」


「ヤダ思<ザッ>ぶりな反応して。」


「……ここだけの話に出来る? 」


「え、何それ。そんなマジな話なの? 」


「いやあたしもホン<ザッ>かどうか知らないからさ。他の人にあんまり言われると……。」


「言わないよ。」


「まあ内<ザッ>にもよるけど。」


「じゃああたしから聞いたって言わないでよ。」


「了解。」


「先輩から聞いた話なんだけどね、<ザッ>荘がここに移転する前の施設で死亡<ザッ>があったんだって。」


「ちょっと怖いんだけど。何? 怪談? 」


「最後まで聞いてよ。何かその事故が起こった原因っていうのが、職員が考案した<ザッ>だったらしいの。法人は<ザッ>の名前なんか公表しなかったのに、あっという間にその職員の名前が広がってさ、かなり嫌がらせとか受けたんだって。」


「うわー。田舎ネッ<ザッ>ワーク怖い。」


「でね、最終的にその人<ザッ>なっちゃったんだって。社用車で<ザッ>から落ちて。警察では事故として<ザッ>したみたいなんだけど、自殺だったんじゃないかって言われてるらしい。」


「……それで? 」


「でその亡くなった職員の<ザッ>前っていうのが吉田――」


コン コン


「          」


「あ、お疲れ<ザッ>です。」


「お疲れ様です。」


「          」


「<ザッ>い、大丈夫ですよ。どうしたんですか? 」


「               」


「あら、大変ですね。私達<ザッ>う帰りますんで。遠慮なく入ってください。」


「押入れの下は全部<ザッ>用の余興道具なんで、あるとしたら上の段……かな? 」


「私たちも普段全然開けないから<ザッ>く分かんないんですよね。」


「            」


「<ザッ>うですか。見つかるといいですね。」


「お邪魔にならないように<ザッ>りましょっか。夕飯作んなきゃ。」


「そうだ私も今日<ザッ>曜市のポイント2倍デー<ザッ>くんだった。帰ろ帰ろ。」


「じゃあ<ザッ>先に失礼します。」


「お疲れ様でしたー。」


ガラ


ガサ、ガサガサ


『ブツッ』

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