福笑い
小学校に上がったばかりの息子とその父親が、お正月に福笑いをした。
「ふくわらい?」
息子が父親にそう聞くと、
「"福笑い"はね、人の顔のパーツを目隠しして並べる遊びだよ」
と、父親は答えた。
そして息子による福笑いが始まった。
あっちかな、こっちかな、と、息子が目隠しをとってみると……
「わぁ! みみがまゆげのところに行っちゃった!」
「ははは! 鼻と目が入れ替わってるぞー」
2人は福笑いを楽しんだ。
お母さんはというと、はじめっから最後までずっと笑っていた。
お母さんは言った。
「こらこら、他人の顔で遊ぶもんじゃありません。それより早く宿題を済ませちゃいなさい」
おしまい。
flow MeRRY @monoko
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。flowの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます