第2話 幼き頃の記憶②
すでに何度目か覚えていない春の時期
春と言ってもまだまだ部屋や外は寒く、布団から出るのに多少の勇気が必要だ。
布団の幸せといったらもう……世界の共通なんじゃないかなと思えるほどに幸せが沢山詰まってるんだよ唐突だけどね。
二度寝の気持ちよさ、布団の中の暖かさ、何があっても落ち着ける安心感。
ほら、少女漫画でさ、異性の事を考える女の子の大体は布団で考え事や悩み事、泣いている場面とかさ、よく見るじゃん?
結局の所布団なんだよ。
そう、布団なんだよね(笑)
などなど朝からくだらない事を考えていると、母が部屋にやってきた。
「裕太、起きなさい、今日から中学校だよ」
「あぁ……わかってるよ」
そう、今日から中学生だ。
小学校もまともに行ってない僕だけど、制服を買いに行った時は少しだけ、ほんの少しだけね
オレもついに中学生か!
なんて気合というか意欲というか、沸いてきたんだよ。
だからこそ今は布団からおさらばだ。
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