第5話「Another End」

※本編の途中の、死神が少女に思いを伝える為に奮闘する所から始まります



__________………





死神は想いを伝えるために言葉を覚え、花冠を作り、彼女を待ち続けます。


しかし、彼女は一向にやって来ません。



ふと自分の手元を見ると、折角頑張って作った花冠の花も枯れていました。




それでも死神は彼女が来る事を信じて疑わず、唯ひたすらに彼女を待ち続けていました。



誰もいないこの真っ白な世界で、孤独に悠久の刻を過ごす彼は、何時しか眠りについていた。


そして‥‥‥‥________
















彼は目を覚ました。


誰もいない真っ白な世界で、

【ヒトリボッチ】の彼。



そんな彼の手元には枯れた花冠。




コレは何だろう‥‥?死神は不思議そうに花冠を見て、首を傾げる。



何か‥‥‥とても大切な事を忘れている気がするのに、唸ってみても頭を叩いてみても、どうしても思い出せないのです。


あぁ、そんな事より自身の役割を果たさなければ……。




【ヒトリボッチ】の死神は、今日も誰かの死を見届ける。




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フタリボッチ @ichiru014

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