Re : 第二階→
「またここからか」
また巻き戻った。でも違和感がある。
あの子に会ってない。いや、どうだったか?
もはやどれがいつの記憶だったか分からない。でも、しなくてはならない事は分かる。
今度こそ彼女の未来を救う。
彼は彼女の未来の為に何度も彼女の死に向き合い、それを全て知った上でまたやり直す。彼女を救う為だけに自らを投げ出し、何十回、何百回と繰り返す。
けれども、彼女は彼のいない未来だけが耐えられなかった。他は何をされても構わなかった。どんなに酷いことをされても最低な人であっても。
だから、彼が死んだ時、戻るまでの間の記憶と引き換えに遡ることを選んだ。
二人の愛は何処までも続く。
「どちらかが諦めない限り、この愛は成就しないの?」
「そうかもしれないね。でも、その半永久的な反復が二人の愛の証明とも言えるの」
「うーん、よく分かんない」
それでも愛は続く。
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