一章 始まりは突然にⅣ
炉さんが話した事を要約すると。
地球は丸く、大陸はユーラシア大陸、北アメリカ大陸、南アメリカ大陸、アフリカ大陸、オーストラリア大陸、南極大陸の計六大陸しか存在しないと思われていた。
でも、本当は違った。
「地球」と私達が呼んでいる惑星事態、本当に真ん丸な形では無かったそうで。
「地球」の、丁度アジア集を中心とした辺りには、もう一つの惑星─────地球と極似した惑星がくっついていたんだとか。
更に、その惑星に住む生き物達こそが、私達がアニメや漫画の中で見て来たエルフやら何やらの「異世界人」で。
そして、数年前、その「もう一つの惑星」と日本を中心とした国々が陸繋がりになってしまい、沢山の異世界人がやって来たりしたんだとか。
でも、そのやり取りは世界的な発表はせず、内密に行われていることだった。
しかし。
今日、そのやり取りが、
怒った
代わりに、異世界の土地の一部を、日本のあった場所に移動させたんだとか。
そして、私達が今いるのは、飛ばされた
要するに、地球が異世界に飛ばされたというよりも、日本列島に住む者達が異世界に、異世界人の一部が地球に来ただけ、なんだとか。
そこまで聞かされた私は、はぁ、と溜め息を吐いて叫んだ。
「なめんなよっ!!!!」
何?
何で人質にされなきゃいけないわけよ?
何の関係も無い、一般人の私が!
大体、そういうことは国の御偉いさんでやってくださいな、私は知ったことじゃないんだから。
しかも、要するに私元の
それって何よ、本当何なの、単なる巻き添えではないか。
と、私が内心不満をタラタラと漏らしていることに気付いたのか、炉さんは、「でも」と続けた。
「この異世界から、脱出出来る方法があるようなんだ」
それを聞いた私は、炉さんの言葉に注目し、黙り混んだ。
初も、このことを聞くのは初めてのようで、驚いたように目を見開いて、座布団をぎゅっと握りしめながらも炉さんの方を見つめていた。
そして、私と初の二人の視線を貰いながらも。
炉さんは、何事もないかのように続けた。
「異世界から出るには、ね。頂点を取れば良いんだよ──────「トランプゲーム」で」
「は?」
「え?」
私と初の声が重なる。
そんな私達の声を聞いて。
炉さんは、詳しく説明をし始めた。
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