第8話
あっという間に時は過ぎ、私達は初めて「先輩」になった。不安もあったが、胸が高まっていた。
もちろん、クラス替えもあった。友達と離れ離れになるのも嫌だったが、彼と離れてしまうのが嫌だった。
私の学校は1学年4クラスなので、2年間連続で同じクラスになるのはかなり低い確率だった。
半ば諦めかけていたので、クラス替え発表の紙を見た時は、間違えじゃないか何度も何度も繰り返し見た。
彼の名前を見つけ、下になぞると私の名前。思わず小さく「やった!」と言ってしまった。
目があった。彼はとびっきりの笑顔で
「また同じだな!笑よろしくな!」と言ってくれた。
ちなみに、1年の頃仲が良かった女の子とは離れてしまったものの、幸い、2人のグループに誘ってもらって、入れてもらった。
改めてメンバーを確認してみると、結構個性的な人が多い。
これは、楽しい1年になりそうだ。
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