第21話 衣替え
週末はゴミを捨てる曜日ではないし、会社も休みなので、いつもより、ゆっくりと起きることができる。
昨日の夜に作ったマーボー豆腐を温めなおす。よく煮立てたので、冷ましながら食べることになった。
そろそろ、秋物の洋服が必要になってきた。いつまでも、夏物を着ている訳にはいかない。
衣替えをしてみると、そう言えばこんな洋服を持っていたなとか、この洋服は会社用かなというものもでてきた。春に着ていたけど、今来てもよさそうな柄物もあった。この枚数なら、新しく買わなくても過ごせるかもしれない。
冬物も、取り出しやすいようにしておく。ニット地の洋服を見ていると、わたしはどうやらチェックが好きらしい。千鳥格子や、アーガイルなどのチェックが多い。似たような洋服が集まっている。今年買うとしたら、冬物だろうなと思った。
夏物のTシャツを奥の方にしまって、これから着る物を手前に出す。
マフラーや、手袋も分かりやすい場所にまとめて置いた。
目覚まし時計の音が小さくなってきたので、乾電池を交換しようと思っていたのに、引き出しの中には乾電池の在庫がなかった。
さっき出したばかりの秋物に着替えて、わたしは家電製品を扱う店に行くことにした。
掃除機を買ったあのお店の入り口に何かの機械がおいてあった。なんだろうと、見慣れない機械に近づくと、それは写真をプリントできる機械だった。SDカードをバッグから取り出して、機械の指示に従って、操作をする。今まで撮影した写真が一覧となって出てきた。五枚ほどプリントすることにした。料金は五枚で百五十円だった。一枚当たり三十円だ。わたしはお財布から二百円を取り出して、写真とおつりとSDカードを機械から忘れずに取り出した。
写真は折れないように、ノートのあいだに挟んだ。
店内を探して、乾電池を見つけたのだが、単三の乾電池は一番少ないもので四本から売られているようだった。四本パックのものを手に乗せて、そのままわたしはレジへと向かった。
帰宅して、目覚まし時計の乾電池を交換する。残った分は、引き出しに入れておく。
わたしの部屋にはアルバムというものがないので、ノートから取り出した写真を、白い紙にくるんで、そのまま別の引き出しの中身の一番上に置いた。この引き出しは、思い出の品物を入れておく引き出しだった。
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