第18話『桜散る!?』
昨日、菊乃と珈琲の盃で交わした約束でわたしは決心した。
もう迷ったりウジウジするのはやめて、桐山への想いを素直に伝えることにしよう。
どんな結末を迎えても全てを受け入れる覚悟が出来た。
わたし、幕ノ内桜、見事綺麗に散って見せましょう!
「頑張ってね、桜」
菊乃がウインクして言った。
「あれ、幕ノ内、一緒に帰らないのか?」
鶴松が不思議そうな顔をして言った。
「鶴松!今日は桜はいいんだよ、帰るよ!」
「今日はいいって‥どういう意味?昨日のモスバーガーの約束は?」
猪野萩も菊乃の言葉に驚いた顔をして言った。
「猪野萩も、細かいこと言わないでさ‥帰るよ!まったく‥少しは気を利かせろって言うんだよ」
そう言うと菊乃は鶴松と猪野萩を引っ張って教室から出ていった。
ありがとう‥菊乃
あとは、桐山が部活を終えて教室に戻って来るのを待つだけだ。
わたしは誰もいなくなった教室で一人ポツンと桐山の椅子に座っていた。
桐山の机に顔を付けて眼をつぶった。
桐山‥桐山の机が桐山のような気がして、とても愛おしくなった。
このままこの時間がずっと続けばいいのに‥そう思った。
いつの間にか桐山の机で眠ってしまったようで、眼が覚めると辺りはすっかり暗くなっていた。
眠ってしまったんだ‥
今何時だろう?
腕時計を見ると、午後6時を過ぎていた。
もうすぐ桐山が戻ってくる‥
桐山はどんな顔をするんだろう?
しばらくして教室の扉が開いて、誰かが入ってくる気配がした。
桐山だ‥
教室の電気が点いていなかったので、わたしがいることに気が付いていないらしい‥
桐山が照明のスイッチを入れて教室内がパッと明るくなった。
「わっ~!だ、誰?」
桐山が驚いた声を上げ、机にぶつかった音で仰け反るのがわかった。
「やっと帰ってきたね?」
わたしは桐山の机に顔を伏せたまま答えた。
「誰?‥もしかしてその声は‥幕ノ内さん?」
「そうだよ‥」
わたしが顔を上げて桐山の方を見ると、桐山は驚いた顔をしていた。
「な、何してるの?そこは僕の席だよ?」
「知ってるよそんなの‥カバンがあったから荷物番してたんだ‥」
「荷物番って?‥僕のカバンなんか誰も取っていかないよ‥貴重品は持ってるし」
「冗談で言ったんだけど‥本気にした?」
「冗談なんだ?‥ビックリさせないでよ、あの‥それで幕ノ内さん?」
「ここで何してるのかって?」
「うん‥」
「桐山の席に座ってるんだよ、桐山を待ってたに決まってるでしょ?」
「僕の席に座って僕を待ったって?‥」
「桐山に話があるんだ‥」
「僕に話?」
「そっ、大事な話」
「幕ノ内さんが‥大事な話って?‥」
わたしは大きく深呼吸をすると、覚悟を決めて口を開いた。
「桐山、あのさ‥鶯原梅香と付き合うことOKしたの?」
「えっ?」
「返事、したんだよね?」
「‥何でそんなこと?」
「今までずっと言えなかったんだけどね‥わたしも桐山のことが好きなんだよね」
「幕ノ内さん‥」
その時、桐山の携帯の着信音が鳴った。
桐山はスマホを制服の内ポケットから取り出すと電話に出た。
「あっ、鶯原さん、ごめん、ちょっと用事があって‥悪いんだけど一人で帰ってくれるかな?そう、ごめんね‥うん、じゃあね、また明日」
「桐山‥いいの?鶯原を待たせてたんじゃないの?」
「うん、でも先に帰ってもらった‥」
「鶯原と帰ってもいいんだよ」
「帰れないよ‥幕ノ内さんがいるから」
桐山が小さな声で言った。
「わたしに同情してるの?」
「同情?どうして?」
「だって‥」
「幕ノ内さんこそ‥僕のこと好きだなんて、本当なの?僕のこと揶揄ってたりする?」
「どうして桐山を揶揄わなきゃいけないんだよ‥わたしはそんなこと絶対にしないよ」
「そうだよね‥昨日の朝だって、僕が鶯原さんと一緒に帰ってるって揶揄われたでしょ?それをあんなに怒ってくれたもんね、お礼言ってなかったよね、ありがとう‥すごく嬉しかった」
「人の恋路を揶揄うなんて最低だよ‥それが誰であってもね‥でもね、わたしはそれだけであんなに怒った訳じゃないんだ」
「‥幕ノ内さん、何で僕なんか?てっきり同じバスケ部の雁野のことを好きなのかと思った。入学当初、雁野を目当てにバスケ部の練習見に来る女の子が多くて、その中に幕ノ内さんもいたよね?」
「よく覚えてるね?わたしミーハーだったからね、雁野は輝いてたよね‥」
「そうだね‥僕なんか‥雁野と比べたら全然だよね」
「そんなことないよ‥わたしさ、バスケ部の練習が終わった後に見てしまったんだよね‥桐山がみんなが帰った後に一人残ってさ、コートを拭き掃除して、ボールを一つ一つ丁寧に磨いて、誰もいなくなったコートでたった一人で練習してる姿をね、レギュラーでもないのに、毎日、毎日、手を抜かず、黙々と同じこと繰り返してた。誰が見てる訳でもないのにね」
「幕ノ内さん‥何でそれ‥」
「だから‥昨日の桐山のバスケに対する姿勢を侮辱したあの言葉、わたしは絶対に許さない‥」
「幕ノ内さん‥」
「桐山の言うとおり、最初は雁野がいいなってバスケ部の練習見に行ってた、でもね‥桐山のひた向きな姿にわたし胸がときめいて、それからずっと、桐山のことが好きになっちゃったんだよね‥」
「幕ノ内さん‥」
「わたしだけが知ってる桐山の本当の姿、決して地味なんかじゃない‥努力家で芯が強くて、絶対に諦めない、カッコいい桐山」
「褒め過ぎだよ‥幕ノ内さん」
「そんなことないよ‥現に他にもちゃんと桐山を見ていた子がいるじゃない‥鶯原梅香は見る目あると思うよ‥彼女も本当の桐山の姿を知ってたんだと思うよ」
「そっか‥」
「でもね、鶯原がいつから桐山を好きになったのか知らないけど、絶対にわたしの方が先に目を付けてたんだからね、それに桐山を想う気持ちは誰にも負けないし‥いつかこの想いを伝えようって思ってたんだけど、鶯原に先を越されて‥正直ショックだったな、桐山とはわたしが付き合うって勝手に決めてたから、他の子が桐山に告白するなんて‥しかもあんな才色兼備の優等生がね、どう頑張ってもわたしに勝ち目なんか無いよね‥わたしはガサツだし、勉強もそんなに出来ないし、おまけに口も悪いしね、こんなわたしなんか桐山に相応しくないって思ってたから、今まで告白することを
わたしはそう言うと桐山の椅子から立ち上がって教室を出ていこうとした。
突然、桐山がわたしの左腕を掴んだ。
立ち止まって振り返ろうとした瞬間、背中越しに桐山に抱きしめられた。
驚いて心臓が飛び出てきそうなくらいドキドキしていた。
「お、おい桐山‥な、何してるんだよ!?」
「幕ノ内さんをこのまま帰したら‥もう二度と幕ノ内さんから好きだって言ってもらえないから‥このまま仲のいいクラスメイトで終わっちゃうから‥」
「桐山‥何言ってるんだよ?」
「僕は幕ノ内さんが好きだった‥ずっと、ずっと前から‥」
桐山‥本当なの!?
本当にわたしのこと?
嘘でしょ!?
「桐山‥冗談はやめなよ?あんな才色兼備のかわいい彼女が出来たのに‥」
「鶯原さんには悪いけど、昨日一緒に帰る時にハッキリ断ったんだ‥他に好きな人がいるって‥」
「桐山‥それ本当なの?」
「うん本当だよ、僕はずっと幕ノ内さんが好きだったから‥最後にファミレスで会った時、幕ノ内さんは僕とは友達にはなれない理由を教えてくれたよね?自信なんてまったくなかったけど、それってもしかしたら‥僕は幕ノ内さんの恋愛対象になり得るのかなって思ったんだ」
「そうだよ、桐山」
「幕ノ内さんが少しだけお化粧してたのも、もしかしたら僕のためなのかなって?」
「そうだよ、桐山‥」
「最後に幕ノ内さんの好きな人を聞いたよね?すぐ傍にいる人だって‥」
「そうだよ‥桐山のことだよ」
「だからね、最後に送ったメールに勇気をもらった、クラスメイトで良かったって書いたのはね、もしかしたら僕は幕ノ内さんから好きになってもらえる資格があるのかなって思って送ったんだ‥だから鶯原さんにハッキリ断ることが出来たんだ」
「桐山‥あのメールはそんな意味があったんだ?桐山はちゃんとわたしの想いを感じてくれてたんだ‥わたしは桐山を好きになって良かったよ‥桐山はわたしが思ってたとおりの人だった‥」
「だから、だからね、幕ノ内さんの気持ちが嬉しくて‥このまま帰すなんて出来ないよ」
そう言うと桐山がわたしを抱きしめている両腕に力を込めたのがわかった。
「どうして、わたしのこと?‥」
「幕ノ内さんは中学の時からとっても目立ってた、誰にでも分け隔てしない、男子も女子もない‥みんなから好かれるとっても人気者だったよね、僕みたいな目立たない奴にも気軽に声を掛けてくれて『バスケの部活頑張ってるよな』って言ってくれたんだ‥覚えてないかも知れないけど、それがすごく嬉しかったんだ、ちゃんと僕を見てくれる人がいるって‥だけど幕ノ内さんはみんなに優しいだけで僕なんか好きじゃないってわかってた。それでも僕は幕ノ内さんのことが好きだった‥恥ずかしいんだけど、高校だって両親は私立に行けって言ったんだけど、都立にしたのも幕ノ内さんがいたからなんだ‥」
桐山‥なんて嬉しいこと言ってくれるんだよ‥
「桐山‥バカだね?そんなことで高校決めるなんてさ‥」
「そうだよね‥僕はバカだよね‥」
「それとさ、そろそろ抱きつくのやめてくれない?」
「えっ、あっ!ご、ごめん‥」
慌てて桐山がわたしから両手を離した。
「迷惑だったよね?本当にごめん‥」
「そうじゃないよ‥嬉しくて仕方ないんだけど、これ以上そのままだったら、わたしの心臓、飛び出してきちゃうから‥」
「幕ノ内さん‥」
「本当に断ったの?鶯原に」
「うん‥本当」
「彼女なんて?」
「諦めないって‥」
「は~っ?それで?」
「友達ならいいでしょ?って‥」
「なんて答えたの?」
「友達ならって‥」
「何でそんなこと言うんだよ!」
「だって‥友達だったら‥」
「桐山‥やっぱりバカだな!恋愛感情がないから男女の友情は成立するんだよ、わたしが何度も言ってるだろ、何でそんなこともわからないんだよ!」
「僕は鶯原さんに恋愛感情ないけど‥」
「桐山に無くても鶯原はあるんだぞ!諦めないって言ってるんだから‥友達なんかになるなよ!」
「じゃあ‥幕ノ内さんは?」
「恋愛感情ある奴となんか友達になれるか!だから桐山は友達じゃないって言ったんだよ!クラスメイトだって!」
「‥じゃあ僕は幕ノ内さんとはやっぱり友達にはなれないんだな‥」
「友達って?桐山‥わたしと友達になりたいの?」
「いや、そうじゃなくて‥もし幕ノ内さんに告白して断られたら、クラスメイトから昇格させてもらって、せめて友達にってお願いしようと思ってたから‥」
「絶対無理!」
「そっか‥じゃあ幕ノ内さん、僕の彼女になってくれるかな?」
「なって欲しいの?」
「なって欲しい‥」
「仕方ない‥なってやるよ、って言うか告白したのはわたしの方だよ?」
「そうだっけ?‥僕が告白して無理にお願いした、それでいいでしょ!その方がみんな納得するよ」
「桐山‥やっぱりバカだ‥お前は超が付くバカだ、でも‥大好き‥そんな桐山が大好き!」
わたしは桐山に思いっきり抱きついた。
「幕ノ内さん‥本当だ!僕も心臓飛び出そう!でも‥でも我慢するからもう少しそのままでいてくれるかな?」
「うん、桐山がそう言うなら、いつまででもこうしているからね!」
その日、わたしは初めて桐山と一緒に校門を出ることになった。
桐山とこうやって学校から一緒に帰るのが夢だった。
しかも、今、わたしの隣を歩いている桐山はクラスメイトの桐山じゃない‥
わたし、幕ノ内桜の彼氏になった桐山鳳太だ!
ずっと桐山をわたしの彼氏にするって決めてたけど、本当にこんな日がやってくるなんて!
わたしは桐山の顔をマジマジと見つめた。
「幕ノ内さん?あの‥」
桐山が何か言いたそうに声を上げた。
「何?」
「‥その‥」
「な・あ・に?何でも言って!」
「手を‥手をつないでもいいかな?‥」
そう言うと桐山は恥ずかしそうに下を向いた。
何だ、そんなことか‥
わたしはもう桐山の彼女なんだから聞かなくてもいいのに‥
「もちろん!」
そう言ってわたしは右手を差し出した。
桐山の左手がわたしの手を優しく握った。
桐山の手はわたしが想像していたより、もっと大きな手をしていた。
そしてあったかい‥
相変わらず桐山は恥ずかしそうにしている。
「手をつなぐくらいで恥ずかしいの?」
「だって‥その‥幕ノ内さんとこうして帰れるなんて夢みたいだから‥」
嬉しいこと言ってくれるな‥
でもこれは夢じゃない、夢だったらわたしは困る!夢から覚めたらわたしは、ただのクラスメイトだ。
「さっき、わたしに抱きついておいて、手をつなぐくらいでなんだよ!」
「ハハハ、そうだよね‥さっきはとにかく幕ノ内さんを帰したくなくて‥そんなこと考える余裕がなかったんだ‥今思うとよくあんなこと出来たと思うよ」
「わたしはもうクラスメイトじゃないよ、桐山鳳太の彼女なんだからね!だから‥だからさ、まあ、そのうち慣れるよ!」
「でも‥幕ノ内さん、僕なんかが彼氏って、みんなが、特に幕ノ内さんの友達がなんて言うかな、きっと幕ノ内さんに迷惑がかかるよね?」
「そんなことないよ、喜んでくれるよ、今日、こうやって桐山に想いを伝えられたのも、菊乃のおかげなんだ‥」
「高杯さんの?」
「そうだよ、昨日さ、桐山が揶揄われて、わたしが怒ったでしょ?あの時、菊乃にわたしが桐山を好きなことバレちゃったんだよね‥」
「そうなんだ?」
「桐山と帰りたいのは、わたしだってね‥わたし、きっと菊乃にバカにされると思った‥みんな本当の桐山を知らないからね、でも菊乃は違った‥わたしの気持ちに気づいてあげられなくてごめんって‥桐山はとても素敵な男だってさ!」
「えっ、どうして?」
「バスケ部の雁野に桐山のこと聞いたみたいだよ、雁野も桐山のことをすごく褒めてたらしいよ、誰よりも頑張ってるって、桐山のこと悪く言う奴は許さないって」
「雁野が‥そっか」
「わたしが桐山を好きなのは、もちろんカッコいいっていうのもあるけど、それだけで好きになったりしないよ、桐山は絶対に人のことを悪く言わないよね?見かけだけじゃない、本当の男らしさを持っているからなんだよ、桐山が言うように、わたしは男子の友達もいる‥けどね、わたしが男性を好きになるのって、本当に特別な人だけなんだ‥桐山は特別なんだよ」
「幕ノ内さん‥それは褒めすぎ!」
「いいの、わたしにとっては桐山は特別なの!そうじゃなきゃ‥告白なんてしないよ、一度は諦めたけど、やっぱりどうしても桐山を諦めることが出来なかったんだ」
「僕も、幕ノ内さんは特別!鶯原さんに他に好きな人がいるからって断った時、鶯原さんに言われたんだ‥」
「鶯原が?どんなこと言ったの?」
「僕に好きな人がいると思ってたって、その人特別なんだね、わたしでも代わりになれないくらい素敵な人なんだって、僕はもっと自信を持っていいって、僕を見ている人はわたしだけじゃないからって‥」
「鶯原がそんなことを‥」
「まさか、わたしだけじゃないって、それって幕ノ内さんのこと?でも幕ノ内さんと鶯原さんって‥接点ないもんね?」
「ある筈ないでしょ!」
「そうだよね‥」
わたしは桐山に握られている右手を一旦離して、桐山と腕を組んでから手を握り直した。
「幕ノ内さん‥」
「今まで、ずっとしたかったこと、これからドンドンさせてもらうからね!」
「うん、僕は幕ノ内さんの彼氏なんだから‥何でもどうぞ!」
「ありがとう‥桐山、最初に言っておくけど、わたしはこう見えても嫉妬深くて、やきもち焼きだからね!他の女の子と仲良くしたら絶対にダメだからね!」
「友達でもダメなの?幕ノ内さんは男子の友達がたくさんいるよね?」
「桐山はダメなの!」
「どうして?」
「桐山は優しすぎる!鶯原梅香と友達になろうだなんて、他にも友達になってって言い寄ってくる奴がいるかもしれないだろ?」
「僕はそんなにモテないよ‥」
「桐山は何にもわかってない‥鶯原が言ってたようにもっと自信を持っていいんだよ、なんたって、わたしとあの鶯原梅香が好きになったくらいなんだからね!」
「そうなのかな‥」
「そうなの!」
相変わらず桐山はバカだ‥いや、お人よしだ。
これからは、わたしがしっかり監視しないといけないな‥
「幕ノ内さん、もうこのまま、今日はまっすぐ帰るのかな?」
「じゃあさ、調布駅前のジョナサンで晩ご飯食べようよ!いいよね?桐山と初めてご飯食べた思い出の場所!わたしと桐山の記念日にふさわしいでしょ?」
「もちろん!今日は僕、幕ノ内さんと同じメニューを注文するよ!なんでもどうぞ!」
そう言って桐山は優しい笑顔で頷いた。
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