アナと神
第29話 新たな世界 新たな三千年。しかし……
私の存在の基点となる家……シンの住む家。私は……私はシンの部屋、シンの部屋の窓辺に立っている。今は夜……そう夜中だ。昼間と昼間の間……でも、夜中。違う……だから夜中。
雨……。雨音は窓から、窓の外から叩く雨が……窓の外から雨音が叩く……雨粒が窓を叩く音、そうだ雨粒が窓を叩く音を私は聞いている。
シンは眼の前のベッドの上の布団の中のベッドの上で横になって……。ヘンだな。……とにかくシンは横になっている。背広姿で、ネクタイを緩め、電気を点けたまま……。
言葉が難しい……言葉は難しい。そうだ、久しぶりに私は喋っている。だから難しい。声を出すのはいつ以来だろう? でも……だから、私は何を言っているか分からない。
私はよく頭の中で物を考える。……でも、考えた内容を文章として口に出す……難しい。これはもう二度と喋らない方が良いのかもしれない……。でも喋らないと喋れなくなってしまう。……もう二度と。駄目だ、それじゃあ駄目だ。
二〇〇六年七月二十二日、黒い空間に吸い込まれルカが消えた。その日以降、私は相変わらずの存在に戻ってしまった。シンのすぐ傍でボーっとしながら何をするでもなく毎日を過ごしている。もちろん私の姿はシンには見えず私の声も聞こえない……。
よし、喋れそうだ。喋っていると、ちゃんとした文章になってくる。私はこの調子で喋り続ければいいのだ……。
シンに私の姿は見えず声も聞こえない。元々、それが当たり前だったから今では何の不満もない。却ってラクになったかもしれない。食事もしなくて良くなったしトイレに行く必要もない。汗もかかないし、暑くもなく寒くもない。疲れる事はないし眠くもならない。すごくラク。面倒くさい事は全てなくなった。そう、面倒くさい事は全て……。
世界を変えない様にするとか、誰かに苦しみを与えない様にするとか、人と協力して困難を乗り切るとか、人を励ましたり、逆に励まされたりするとか……。そういう面倒くさい事は全て、全てなくなったのだもの。本当に清々する……。
いや、元の存在に戻ってから暫くは絶望的な気分だった。それは認める。あれだけ一緒に行動を共にしてきたシンと喋る事も出来なくなったのだから。シンのすぐ傍に私は存在しているのに、シンは全く気付いてくれない。
シンの傍に存在した最初の三千年、シンは私の存在に気付いていなかったけれど悲しいとは思わなかった。だって、それが当たり前だったから。でも、私の存在に気付き一緒に行動を共にしてきたシンが、再び私の存在に気付かなくなる……。これは悲しいと思った。悲しいと言うよりも恐ろしいと思った。私は絶対的な孤独に陥ったと思ったら発狂しそうになった。しかも絶対的な孤独に終わりはない。また三千年、いやそれ以上の時間を孤独に過ごしていかなくてはならないと思ったら、死にたくなったし神を恨んだ。……そう、神を恨んだ。
全ては神の意図だった。
シンの傍で三千年生きてきた私に神は、「世界を変えてはならぬ」と命令をした。だから私はシンやルカ、モノノリとアオノリと協力して世界を変えない様に努力してきた。ほんの短い時間だったけれど、私は普通の人間の様に存在出来た。普通の人間の様に存在する事が私の願いだったから、神は私を普通の人間の様にしたのだと思う。でも、再び私の存在は元に戻され、こうしてまた絶対的な孤独を味わわされている。
なぜ、神は私に対してそんな事をするのか? それは多分、私を徹底的に苦しめたいからだと思う。苦しめ続けたいからだと思う。それしか考えられない。
なぜ、神は私を苦しめたいのだろうか? 何か憎まれる様な事をしたかしら? いや、私はそんな事はしていない、断じてしていない。
ところが神よ、あなたには一つ誤算がある。――あなたは私を苦しめているつもりかもしれないけれど、今の私は苦しくも何ともない。私はもう何も感じない。苦痛も悲しみもない。私の勝ち。そうだ、私は神に勝っているのだ。
私は長い年月の間に心を鉄の様に作り上げてきた。湧きあがる様々な感情を平らに引き延ばしてしまう術も心得た。正直、今でもルカとの思い出が何度も何度も脳裏をよぎる。でも、その際に湧きあがろうとする感情はすぐに平らに引き延ばしてしまう。薄く、眼に見えない膜の様になってしまうまで、大きく大きく引き伸ばしてしまう。だから大丈夫、苦しくなんてない。
苦しかったのなんて最初の何百年かだけ。三千年も経ってくると心は鉄の様に強くなってくる。……そう、三千年。私が元の存在に戻ってから、再び三千年という時間が経っている。お馴染みの年月、三千年。だから私は、都合六千年シンの傍にいる事になる。まぁでも……うん、別に大した事ではない。うん、大丈夫。私は大丈夫……。大丈夫だ……。
こんなにたくさん話しをするのも久しぶりな気がする。そりゃそう、三千年もロクに喋っていなかったからね。そう言えば前も――前にシンの傍に三千年いた時も、急に自分の話しを始めた様な気がする。人間が黙っていられる限度は三千年なのかな?
……ていうか、私は誰かに向けて話しをしているのだろうか? ずっと独り言のつもりだったけれど、自分の話しを誰かが聞いてくれているという前提で話しを続けている様な気がする。――そうだ、私は誰かに話しかけているのだ。独り言ではない。
――私はあなたに話しかけているのだ! 私はあなたに自分の話しを聞いて欲しかったのだ! そうか、そういう事か。今までもあなたに話しを聞いてもらってきたからね。
ここまで喋ってきてアレだけど、また私の話しを聞いてほしい。……いや、大丈夫。これで最後。一区切りがついたら、もう永遠に話しはしない。……と言うよりも、もう話しをする機会もなくなる様な気がするの。近いうちに何か……私にとって最後の何かがきっと起きる筈だから。通常とは違った何かがきっと……。
――そうだ、体内ブラックホール! あいつは消えてしまった。シンの体内ブラックホールは消え去った!
私達がホワイトボールで体内ブラックホールを消そうとしていた時、体内ブラックホールは生まれる寸前だった。いつ世界に現れてもおかしくないってモノノリは言っていた。
あれから私はシンの人生を百二十回繰り返しているけれど、特に世界に変わりはない。だから体内ブラックホールは消えたと結論づけて良いと思う。私達は体内ブラックホールを消し去った!
でも、あんまり嬉しいとは思わない。シンも同じだと思う。シンは体内ブラックホールが消えたのか消えなかったのか知る事がないけれど、もし消えたと知っても喜びはしないと思う。だって……結局、ルカは帰って来なかったし……。
体内ブラックホールが消え世界は新しくなっている筈だけれど、世界自体に大きな変化はなかった。黒い空間もそのまま残されたけれど、私とシンの眼に見えるだけで他の人達に黒い空間の姿は見えない様だった。だから世界が混乱する事もなかった。
黒い空間に関しては謎が多い。例えば黒い空間が現れた時、なぜ南大川駅から人がいなくなっていたのか分からない。多分、神の意図だと思うけれど良く分からない。その方が神にとって都合が良かったのだろうか? ……もしかしたら、神はあの黒い空間を私達以外の眼に触れさせたくはなかったのだろうか?
他にもたくさんの謎があるけれど、答えは分からない。私も敢えて考えない様にしている。
新たな世界で新たな人生を歩み始めたシン……。二十五歳のシンは、十五歳のシンとしての生活を開始した。
でも、シンの人生は大きく変わってしまった。それからのシンの人生は……何て言うか……うん、散々なものになってしまった。
シンは死んだように高校に通った。一言も喋る事はない、一切の感情が消えてしまったかの様だった。
家にいる時も同じだった。飼い始めた二匹の白い猫、「モノノリ」と「アオノリ」を何やら長い時間見つめている事もあったけれど、表情から感情を読み取る事は出来なかった。
行方不明になったルカを警察は捜索していた。シンも警察に事情を聴かれた。でも、シンは本当の事を語らなかった。「南大川駅でルカと会う約束をしたけれど来なかった」とシンは説明していた。
その後、シンは警察に事情を聞かれる事もなかった。警察はルカの家庭の状況から見て、ルカは家出したか自殺したかのどちらかだろうと判断したのかもしれない。
もちろん、その後ルカは戻って来なかった。
タケシや妹のサヤはルカの事を心配していただろう。でも、シンはタケシやサヤに会い、ルカとの顛末を話そうとはしなかった。
シンが高校二年生に進級する直前の二〇〇七年三月三十一日未明、シンの家で火事が起きた。火の不始末が原因ではない、シンが自分で家に火を放ったのが原因だった。二〇〇七年三月三十一日は最初の世界でのルカの命日。それと同じ日にシンは自殺を図った。
私は全てを傍で見ていたけれど、動機はよく分からない。両親と弟のユウが不在だったこともあり、突発的に事に及んでしまったのかもしれない。
自殺を図ったけれどシンは死ななかった。シンは火に巻かれる前に二階の窓から庭に飛び降りたので軽い火傷だけで済んだ。
その後だ、一命を取りとめたシンは不可解な行動を取った。シンは門から道路に飛び出すと、後ろも振り返らずに裸足のままどこかへ向かって走り出してしまった。
猫のモノノリとアオノリもどこからかやって来てシンの後を追って行った。……モノノリとアオノリは火事で燃える家の中にいた筈なのに。
裸足のまま坂を下り住宅街を抜けたシンは、幅の広い道路を斜めに横切ろうとした。シンは「堀之下駅」と繰り返し呟いていた。
するとシンに向かって猛スピードでバイクが走ってきた。――そう、あの真っ赤な大型バイク。事あるごとに現れるあの真っ赤なバイク。
シンはバイクと正面衝突してしまった。
路上に仰向けに倒れるシン。シンは頭から血を流しながら暗い空をじっと見つめていた。その場所からは見えなかったけれど、シンには見えていたのだと思う……南大川駅の空に浮かぶ黒い空間が。ルカが中にいると思われる、あの黒い空間が……。
シンはルカに会いたかったのだ。堀之下駅に行けばルカに会えると思ったのだ。ルカが改札前で自分を待っている……きっと、そう思ったのだ。
シンはルカと一緒に手を繋いで行きたかったのだ。倉方高校にではない、シンは……シンはルカと一緒に……向こうに、向こうの世界に行ってしまいたかったのだ……。
でも、シンは死ななかった。シンはまたしても一命を取りとめた。……けれど、シンは長く昏睡状態となってしまった。
シンは昏睡状態のまま病院で十年を過ごした。そして二〇一五年九月二十三日、十三時三十二分頃にシンは死んでしまう。シンは再び二十五歳で死んでしまう。二〇一五年九月二十三日に死んでしまうというシンの運命は、最初の世界と変わらなかった。
シンが眠っている間は私も意識がなくなる。だからシンが昏睡状態だった十年間は私の意識もない。もし、そのままシンが死んでしまったとしたら、私はシンが十年もの間、昏睡状態だったと知る由もないだろう。でも、私がそれを知っているのは、シンが死ぬ間際の数分だけ意識を取り戻したからだ。
シンは病室にいた母のケイコに、十年も昏睡状態だったと聞かされた。ケイコは涙を流して喜んでいた。でも、シンはそれからすぐに意識がなくなったのだろう、私の意識もなくなった。
気が付くと、私はシンがこの世に生まれた瞬間まで戻っていた。
再びふりだしに戻ったシンの人生、シンの新しい人生は驚くべきものだった。……ルカが、なぜかルカの存在が……。
中学を卒業するまでのシンの人生は今までの人生と同じだ。陸上部の顧問、菊池ハルエが突然いなくなってしまったり、幼馴染の熊沢ヨウヘイが難病の治療の為に北海道に転校してしまったり……。菊池の後任の中村ジロウとの諍いもそのままだ。
その後、シンは倉方高校に入学した。そして六月、七王子駅の近くを歩くシンは不良少年に絡まれているルカと出会う……筈だった。でも、ルカはシンの前に現れなかった。妹のサヤも現れず不良少年すら現れなかった。シンが落とした生徒手帳を届けに、シンの家にルカが現れる事もなかった。中学時代の心の傷、そのせいで人間不審に陥っていたシンを救ってくれたルカ。シンが恋したルカ。シンだけじゃない、女の子同士でヘンかもしれないけれど、私の初恋の相手でもあるルカ……。私達にとって、大切な大切な存在のルカは私達の前に姿を現さなかった。
私はシンが倉方高校に通う間、必死にルカの姿を探した。私の姿は誰にも見えないけれど、もしかしたらルカには見えるかもしれないという淡い期待も抱きながら……。
体育館に全校生徒が集まる時や校舎内を移動する時、他にも体育際や文化祭といった大きな行事の時、私は必死にルカを探した。……でも、ルカはどこにもいなかった。
ルカが現れなかった為、シンの高校時代は寂しいものだった。友達も彼女も出来ず、いつも独りぼっちだった。別にクラスメートにいじめられている訳でもないし無視されている訳でもない。でも、シンはいつも独りぼっちだった。
結局、高校時代にシンとルカが出会う事はなかった。
その後のシンの人生は前の世界と同じだ。大学を中退し人材派遣会社に就職。暫くして中日自動車道の太郎坂サービスエリアで滝山ケンジから女の子を救う。そして二十五歳の頃、東京と神奈川に跨る峠でバイクに跳ねられて死んでしまう……。
そう、新しいシンの人生にルカは一切現れない。一秒たりとも現れない! あの黒い空間すら現れないのだ。
あの時、私達は南大川駅で体内ブラックホールを消し去った。体内ブラックホールを消し去れば、その後の新しい世界ではシンもルカも幸せになる筈だった。……でも違った。
そもそもルカは今の世界に存在していないのかもしれない。誕生すらしていないのかもしれない。だって、ルカの住んでいる家もこの世界には存在していないのだから。ルカの家が建っている筈の場所には、知らない家族の知らない家が建っている。シンは高校生の頃、偶然その家の前を自転車で通った事がある。その時に私はこの眼で確認しているので確かだ。そこにルカの家は存在していない。
ルカは黒い空間に飲み込まれたまま、どこか別の世界で生きているのかもしれない。私と同じ様に、三千年という気の遠くなる様な長い年月を孤独と絶望の中で過ごしているのかもしれない……。ルカは何を思っているのだろうか? 相変わらずシンの幸せを願っているのだろうか? それとも、全てを後悔しているのだろうか?
ルカだってシンに会いたいと思う。両親の関係が悪く、冷え切っていたルカの家庭……。あの時、ルカは毎日苦しんでいたと思う。そんな時、颯爽と現れ不良少年達から自分を助けてくれたシン。ルカにとってもシンは初恋の相手だったのかもしれない……。
猫になってしまったモノノリとアオノリもシンの前に姿を現さない。二人は猫の姿のまま地球のどこかで暮らしているのだろうか? それとも元の姿に戻って、マルクナールで平和に暮らしているのだろうか? ……私には分からない。
全ては神の意図だ。私の数奇な運命も全て神が意図したもの。「世界を変えてはならぬ」と言って私の運命を翻弄したのも、シンとルカに平和が訪れない様にしたのも神の意図だ。
でも、どうして? どうしてこんな事をするの? ……これってもしかして、もしかして私の存在に何か関係があるの?
ひょっとすると神は私だけをターゲットにしているのかもしれない。シンやルカ、モノノリやアオノリに個人的な感情がある訳ではない。神は私一人に何かしらの感情なり思いなりを抱いているのかもしれない。……でも、なぜなの?
私と神はどういった関係なの? ……もしかして前世? 私には前世があって、そこで神と関係があったの? あの何度も見る様になった夢の内容も、私の前世の記憶なの?
あの身の毛もよだつ様な恐ろしい夢……。夢とは言え、私は何であんな事をしてしまうのだろうか? ……でも、あれが、あれが私の前世になるのかな? いや、まさか! まさか、そんな……。でも、あの存在が私の前世だとしたら……私は……私は鬼だ。鬼畜生だ。何度死んでも許されない様な救いようのない存在だ。
そもそも私は夢なんか見ない存在だったのに。シンが眠ると意識がなくなり、シンが起きると意識が戻る……。だからシンが寝ている時間というのは、私の中で一瞬の出来事だった。それこそ瞬きをするくらいの短い出来事……。
でも、今は違う。シンが寝ている時間……それは私が夢を見る時間だ。恐ろしい夢を見る時間。私はそんな見たくもない夢を三千年も見てきている。何かの罰としか思えない。
罰か、そうか罰か……。今の私の存在は、罰なのかもしれない。私は罰を受けている最中なのかもしれない。……それとも今の存在は禊ぎの最中? 犯した罪を許してもらう為の禊ぎの最中? でも、何で罰を受けるの? 何で禊ぎをしなければいけないの? 私は何か罪を犯したの? あの夢での出来事が私の犯した罪? ……いや、そんな訳がない! それは絶対に違う!
「私の存在……一体何だろうね?」
私はシンに尋ねてみた。でも、シンは横になったまま動かない。当たり前だ、シンに私の声は聞こえない。
そう言えば、今は何時だろう? ――十一時五十分〇一秒か。そろそろ雷が落ちる時間だ。公園に立つ道祖神の首を刎ねるあの雷が……。
今日は二〇一五年九月二十二日、シンが二十五歳で死んでしまう前日にあたる。シンは明日、いつも通り死んでしまうだろう。
そろそろ雷の落ちる時間だ。
――十一時五十分三十秒、三十一秒、三十二、三十三、三十四、三十五――今だ!
「アナよ、試される時が近づいている。お前の変化を見届けよう」
え? 神の声だ。……雷が落ちない! どういう事? それに何、今のセリフ? 試される時? 変化を見届ける? ……一体、どういう事! それに今、ハッキリと私の名前を呼んだよね? 「アナ」って名指しで呼んだよね! シンには神の声が聞こえなかったみたいだ、神は私一人に話しかけたみたい。……何なのかしら? 私は一体どうなるの!
突然、世界が揺れ始めた! 波打つように、沸騰するように激しく! あぁ、またあのタイムスリップが起きるの?
今度はぐるぐると世界が回転し始めた!
「何だこれは! 一体何だ!」
シンが慌てた様子で叫んでいる。――シンも世界の揺れを感じている様だ! 私はシンと一緒にタイムスリップをするのだ!
なぜ、また二人でタイムスリップをするのだろうか? これから一体、何が起きるのだろうか? 私は再びシンやモノノリ、アオノリ……そしてルカと――
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