単発輸送機⑤

 帝国軍が運用する単発輸送機。

 単発とは、推進力の源となるエンジンが一基の飛行機のこと。

 モデルはユンカースが開発した旅客機F.13。


スペック

・全高3.5m

・全幅14.8m

・全長9.6m

・自重951kg

・発動機BMW IIIa 液冷6気筒直列エンジン(185馬力) 1基

・最高速度170km/h

・航続距離1400km

・実用上昇限度5000m(16404ft)

・乗員2名

・乗客4名


  WW1戦後、1919年にドイツのユンカース社で開発された旅客機。

 世界で始めて構造材から外皮の全てを金属で作られた、全金属製旅客機である。


 胴体を覆う外皮にはジュラルミンというアルミ合金を、トタン板のような波型に加工したものが用いられている。これはユンカース社独特の様式だったが、後に一時期の間ではあるが各国でも模倣された。


 なお、本機が完成した直後の1921年より、ドイツでの航空機の製造が禁止されたため、その期間中はアメリカのジョン・ラーセン航空機によってJL-6という型式名でライセンス生産が行なわれた他、ユンカース社でもドイツ国外に生産拠点を移しての生産が行なわれた。


 本機を運航したのはドイツ国内ではユンカース航空、ルフトハンザ航空などの旅客航空会社、国外では日本の日本航空輸送研究所など各国の旅客航空会社の他、アメリカの郵政省でも運航された。最も遅くまで運用したのはブラジルの航空会社で、1951年まで運航されていた。

 また軍用としても多くの国で運用され、コロンビア空軍や中華民国空軍では爆撃機としても運用された。

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