第29話 つまらない話

「人生とは一体なんなんだ……」

僕はつぶやいた。


「なんなの一体藪から棒に」

と白鳥佐紀。


「だからなんなんだと……」

僕はつぶやいた。


「……」

白鳥佐紀はとてもめんどくさそうな表情をして僕を見た。


放課後の教室。窓から夕陽が差し込んでくる。

もう12月なので最近は寒い。


「僕は日々苦悩してる……」

「はぁ……?」

白鳥佐紀は何言ってんだこいつという表情。


「……で、私が人生はこうだと言えばそう思うの?」

「それはわからない」

「めんどうだわね」

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