第12話 川辺

「えーと・・平凡な日常的作品をおもしろくするにはどうすればいいか・・」

 僕は川岸の土手にある草むらに座って川を眺めながら呟いた。


「んーそこに非日常的な要素を入れてみる、というのも一つのやり方かもね」

 僕の隣に座っている三鶴城みつるぎ未知瑠みちるは言った。


 僕は自転車でスーパーへ買い出しに行く途中、川沿いの道で部活帰りの三鶴城に会い声をかけて今話しているのであった。


「んーそうかもなぁ。それはあるかも」

「例えばさ・・私が異世界から来た魔女とか」

 あまりそういうタイプには見えないが・・。

「そして鈴木佐君を異世界へと誘うとか」

 ・・何か怪し気なことを想像してしまったのですが・・。


「そうだなぁ」

 僕は空を見上げて呟いた。

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